今までできていたデータ連携が失敗する、管理が複雑化して運用コストが増えてしまう―。クラウド活用を進める企業にとって必然となったハイブリッドクラウドだが、思いもよらない壁に直面することがある。いち早く取り組み、壁にぶつかり、それを乗り越えてきた現場から成功ノウハウを学ぼう。
ハイブリッドクラウドの壁---目次
目次
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Part4 新製品で解決、ベンダーの最新動向
プライベート側を変える 新製品で運用管理を統一化
前回までは既存製品を前提に現場ノウハウを紹介してきた。今回はベンダーの最新動向を取り上げる。来年登場する製品は、インフラ管理の壁を越える機能を搭載している。
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管理・運用ポリシーは見直しも
オンプレミス環境の管理・運用ポリシーをクラウドにも適用しようとして、失敗してしまう―。意外とこうしたパターンが多い。ハイブリッドクラウドの管理・運用ポリシーの中には、オンプレミス環境とクラウドで分けた方がよい部分がある。特に「資産管理」と「アクセス制御」がそうだ。
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Part3 インフラ管理を乗り越える
運用現場で四つの壁に直面 乗り越えた先行企業の道筋
インフラ管理には認証、セキュリティ、監視運用などいくつかの壁がある。基本的な方針はオンプレミス環境とパブリッククラウドの違いを吸収すること。横河電機、富士ゼロックス、ソニー銀行といった先行ユーザーのノウハウを見ていこう。
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Part2 データ連携を乗り越える
“密”な連携を避ける日通、ドコモは進行状況を監視
データ連携には、大きく三つの壁がある。日本通運、旭硝子、NTTドコモ、神奈川トヨタ自動車といった、ハイブリッドクラウドの先行ユーザーがどのように壁を乗り越えていったのか、見ていこう。専門家の意見を総合したデータ連携の設計方法も紹介する。
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Part1 ハイブリッドならではの問題が発生
むしろいかに“つなぐ” かが課題
パブリッククラウドの活用を進めていくと、必然的にハイブリッドクラウドの構成になる。ガリバーインターナショナルと日本通運もそうしたユーザー企業だ。ハイブリッドクラウドの構築時に、データ連携と監視運用で“壁” に直面した。その乗り越え方を見ていこう。