「○○セミナー会場はこちらです」

 参加予定のセミナー会場の前に会場案内用のボードを持っている疲れた男性。

 見ると、上着の片方のポケットから中が飛び出ている。ネクタイもヨレヨレで、立ち姿もどこか気だるそう。明らかに、その仕事に前向きではない感じで、笑顔も無い。

 これは、あるセミナー会場で私が見かけた一幕です。私もここまで酷い応対をしているセミナーには、それ以来出会ってはいません。

 セミナーというのは、コンテンツだけで成り立っている訳ではありません。

 実はセミナー当日にこそ、商談を発生させるための大切な取り組みがあります。今回は顧客心理を動かすために大切な当日の運営法についてお話します。

セミナー終了時間は厳守する

 「なんだ、そんなことか」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、これがセミナーの満足度を大きく左右するポイントです。例えば、17時までのセミナーであれば、どんなことがあっても17時には終了することです。

 来場者の中には遠方から足を運んでいるケースもあります。また、セミナー後に別件のアポイントが入っていることもあります。17時終了を計算して次の予定を決めているため、1分でもオーバーすると、一気に「不満足セミナー」に転落します。

 話好きの講師の場合、話したいだけ話して時間は二の次となります。ところが、終了時間を超えれば超えるほど不満足の要素は高まります。次の予定のことで頭が一杯になり、講師の話も入ってこない状態となります。これでは話すだけ損です。

 そして最大のマイナス点が、アンケート記入時間を確保できなくなることです。商談を発生させるためには、アンケートが肝になります。その時間を十分確保できないというのでは、本末転倒です。

 いかがでしょうか?終了時間を守れないというのはデメリットしか無いですよね。そこで終了時間を厳守するために実施すべきことをいくつかお伝えします。

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