「セミナーからの商談発生件数は平均で何件ですか?」

 こう質問して、すぐに回答できる方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。「フォローは営業に任せているから実態までは分からない」「商談の定義が曖昧で、何を指標として捉えてよいかつかめない」など、様々なご意見はあると思います。

 私ならこう回答します。

「受講者とセミナーテーマ、コンテンツ、そしてセミナー後のフォローまでの流れが適切であれば、受講者の30%は最低でも商談になりますよ」

 マーケティングの一つとして、ビジネスセミナーを実施している企業は多くあります。しかし、セミナーをマーケティングツールとして有効に活用できている企業は多くありません。あなたの勤務先ではどうでしょうか?

セミナーにはいくつかの種類があります。筆者は3つに分類しています。

  1. 認知型セミナー
  2. 商談発生型セミナー
  3. 製品紹介・教育型セミナー

 こうした分類を意識せずに、商談発生型セミナーにも関わらず、著名な講師陣をそろえて集客数だけで満足しているセミナーや、講師もコンテンツも中途半端で、何を狙っているのか不明なセミナーなど、“無駄打ち”と感じるセミナーが今も数多く開催されています。

 私は商談発生型セミナーの企画から運営、フォローまでのサポートを依頼されることが多くあります。見込み顧客を集めてそこから商談につなげる目的としてはオーソドックスな手法の一つであるセミナーですが、現場ではたくさんの勘違いが起きています。ここから少し、現場で起きている間違ったセミナーへの認識を共有していきましょう。あなたの勤務先をチェックするつもりでお読みください。

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