本連載ではデジタルマーケティングを実践する上で、技術的に理解しておきたいコンテンツを掲載している。今回取り上げるのは、国内のマーケティングオートメーションツールの導入実績。Webサイトに実装されている対象タグを調査した、Nexalの上島 千鶴氏によるブログを転載した。

 国内でマーケティングオートメーション(以下「MA」)ツールはどの程度導入が進んだのか、調査結果を報告します。一般的なベンダー自己申告制のアンケートではなく、Webサイトに対象タグが実装されているか実態を調査しました。

  1. 調査期間 : 2017年5月
  2. 調査対象 : 国内332,688社の企業サイト内
  3. 調査方法 : 独自プログラムを用いたWebサイトクローリングによるソースコード調査
    ※Googleタグマネージャー内部の調査も含む
  4. 調査ツール: 国内外主要13種類のツール
  5. 企業属性 : 法人番号をベースにした独自DB環境による属性情報付与

上場企業のMA導入率は4.3%

 全調査対象33.3万社におけるMA導入数は1677サイト、国内企業MA導入率は0.5%という結果になりました。上場企業だけで見ると、調査時点の3654社中、MA導入数157サイト、上場企業のMA導入率は4.3%です。複数のMAツールを実装しているケースが多くみられたため、単純積み上げ方式ではなく重複処理を行いました。

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 以前、2016年1月も主要なMAツール4種を調査しています。(過去転載記事「MAツールは0.9%でタグマネージャーは13.3%、独自調査で見えた上場企業の実装状況」)前回と同条件で比較してみると、上場企業のMA導入率は0.9%(2016年1月)から1.1%(2017年5月)と約1年半で0.2ポイント増えています。

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