(謎1)自動更新なのになかなか適用されない不思議
パソコンにあるアップデートで最も重要なのが「Windows Update」機能だ。定期的に専用サーバーにアクセスし、セキュリティの脆弱性やソフトの欠陥などWindowsに関する不具合を修正する「更新プログラム」をダウンロードおよび適用する仕組みだ。
ただ、Windows Updateの処理にはいろいろと不可解な挙動もある。数ある症例の一つが自動更新の処理だ。購入したパソコンを初めて起動したとき、あるいはWindowsをインストールしたときに表示されるダイアログで多くのユーザーは推奨とされる自動更新に設定しており、パソコンは常に最新の状態が保たれるはずである。しかし、Windows Updateの画面を開くと更新プログラムが適用されずに保留されていることがよくある(図1)。
緊急度を理解せよ
自動更新は全ての更新プログラムに適用されるわけではない。更新プログラムは「重要度」が設定されており、「重要」「推奨」「オプション」の3種類があり、種類に応じてダウンロードやインストールの方法が変わるのだ(図2)。更新プログラムの種類は「インストールする更新プログラムの選択」画面で確認することができる(図3、図4)。
3種類の項目の中で優先度が最も高いのが「重要」だ。セキュリティの脆弱性やシステムの障害を修正する更新プログラムなど、緊急性が高いものなどが該当する。重要と分類された更新プログラムは、通常だと必ずインストールの対象になり、自動的に更新される。
重要にある更新プログラムでも例外的なのが「推奨」だ。機能の追加やシステムの動作改善など緊急度の低い更新プログラムに適用される。一部の更新プログラムはアップデートがあっても、自動更新の対象に含まれないことがある。その場合は、図3の画面で個別に選択する。
「オプション」も手動でインストールする必要のある更新プログラムだ(図4)。例えば、「Skype」などツールやドライバーなど、インストールが必須ではない更新プログラムがオプションに設定される。つまり「重要」以外の更新プログラムは、手動でインストールしないとどんどん累積する一方になる恐れがある。