主催イベントを成功に導くためには、知っておくべき7つのテクニックがあります。実はそれを知っているかどうか。それが成否の分岐点となります。

 2016年1月に始めた本連載は、今回が最終回となります。今回は、主催イベントを成功に導くための7つのテクニックについて詳細にお伝えします。

 連載の初回で、「短期的な売り上げアップだけを目的にイベントを開催することは時代に乗り遅れますよ」と話しました。しかし、経営サイドとすれば、投資回収の目処が立たないのなら主催イベントの開催を躊躇してしまう。それも事実でしょう。

 “人口減少”“高齢化”“格差化”を前提とした経営をすべきという「下山(げざん)経営」の時代にあって、BtoBで緩やかな会員制ビジネスを展開するのなら、主催イベントは欠かせないものになるでしょう。しかし会員化だけを目的にするのでは、それが費用なのか、投資になるのか、判断が難しくなります。短期的な売り上げも一定の割合で確保しながら、緩やかな会員化を実現するというバランスが、主催イベントには求められるのです。

 主催イベントの質はセミナーの内容で6割方、決まります。

 セミナーでの満足度が高いと、次年度以降の定番集客につながることは多くの経験から実証された事実です。つまり主催イベントでは、セミナーコンテンツの質を上げることが重要になりますが、さらにセミナーで引き付けたイベントの来場者から売り上げを作るための仕掛けも考えておく必要があります。ここからは、イベントに参加した来場者から売り上げを作るためのノウハウを一挙に公開します。

1.一方通行導線で展示ブースを活性化

 主催イベントは、基本的にセミナーと展示会のセットで開催します。売り場は展示ブースになりますが、集客の目玉はセミナーです。当日参加する来場者の興味はセミナーにあって、展示ブースに積極的に足を向けることはあまり期待できません。

 当然ですが、セミナーの講座テーマと展示ブースで展開されている商品は、何らかの形でつながっている必要があります。それでも、セミナーを目当てにする来場者の足を自然と展示ブースにも向かわせることは、容易ではありません。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。