主催イベント、始めていますか?

 毎年定期的に開催する、あなたの会社が主催者となるイベント――。
 もう始めていますか?

セミナーや展示会を主催して見込み客を集める
そこで商談を発生させて、売上アップにつなげていく

 こうしたイベント主催型のマーケティング手法は、新しい方法では決してありません。多くの企業が既に実践している、あるいは実践してきました。

 それでは主催イベントとは何でしょうか?どこに特別な要素があるのでしょうか?その解説の前に言葉を定義します。

 1年に1度、1日もしくは2日程度の短期間開催で、集客数は100人以上を見込む自社オリジナルイベント。これを「主催イベント」と定義します。また、この主催イベントをマーケティング活動の一環として取り組むことを「主催イベントマーケティング」とします。

 首都圏で、かつ大手企業が開催するイベントでは、万を超える集客を誇るものもあります。参加された方も少なからずいらっしゃるでしょう。この連載ではこれから主催イベントを設計・開催する方もいると考え、まずは集客数100人以上の規模で定義します。

 筆者が所属する船井総合研究所でも、毎年8月に大規模な主催イベントを開催しています。2015年は3日間で3900人を越える経営者の皆様に参加していただきました。

 このイベントは毎年継続して開催しており、昨年で89回目を数えました。ただし10年前までは、集客数で数百人規模のイベントでした。それが、ここ数年で一気に集客数を増やし、毎年最高記録を樹立しています。

 どうして、この様な成果を生み出せているのでしょうか?また、どうして船井総研はこうした主催イベントに力を入れているのでしょうか?これからのBtoBマーケティングで主催イベントはどんな位置付けにあるのでしょうか?

 以下で解説していきましょう。

時流の変化・・・主催イベントを開催する意義とは?

 下山(げざん)経営の時代。この言葉を聞いたことはありますか?

 これからの企業は“人口減少”“高齢化”“格差化”を前提とした経営をすべきという、時代の流れを象徴する言葉です。これはBtoB市場でも例外なく必要となる考え方です。

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