文具を安く買える場所と聞いて、100円ショップを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。100円ショップは文具を含め多くの商品を安く売っており、気軽に利用できて便利です。その一方で、「粗悪品を買ってしまうこともある」という人も、いるかもしれません。

 例えば、コストパフォーマンスを考慮して5本100円のボールペンを買ったとしても、書き味が悪かったりインクがなくなる前に書けなくなったりするようでは意味がありません。お金の無駄になるうえ作業効率も落ちるため、ちょっとしたストレスになる人もいるでしょう。それならば、1本100円の書き味抜群のものを買う方がお勧めです。ボールペンは、ヘビーユーザーでない限り、何カ月も使えるものがほとんどです。

 IT担当者のなかには、情報やデータを分析する機会が多い人もいると思います。コストパフォーマンスの高い100円文具はどれかを考えながら選んでみると、ちょっとしたマーケティングの勉強になって面白いかもしれません。

 今回は、100円ショップ(ダイソー、キャンドゥ)でどのような文具を買えばいいのか、その選び方のコツと注目の文具を紹介します。粗悪品をつかむ確率をグッと減らせると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

品質重視でない文具は、コスパで選んでOK

 100円ショップ文具で失敗する典型例は、「コストだけで選んだら、品質が低くパフォーマンスが出なかった」というものだと思います。ただ、品質がそれほど高くなくても十分に使えるものなら、コストだけで選んでも失敗することは少ないでしょう。

写真1●上の2つは、ダイソーで販売している「ダブルクリップ 32㎜ 18個入」「A4クリアホルダー 10枚入」。右下の2つは、キャンドゥで販売している「ふせん 見出しプチ100枚×5冊 30×10㎜」(スガタ)と「貼ってはがせるメモ 50枚×4冊 38×50㎜」(ハピラ)
写真1●上の2つは、ダイソーで販売している「ダブルクリップ 32㎜ 18個入」「A4クリアホルダー 10枚入」。右下の2つは、キャンドゥで販売している「ふせん 見出しプチ100枚×5冊 30×10㎜」(スガタ)と「貼ってはがせるメモ 50枚×4冊 38×50㎜」(ハピラ)
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 例えば、ダブルクリップや付箋などは、強いこだわりがない限り100円ショップのものでもコストパフォーマンスが高いと言えます。ただし、サイズには徹底的にこだわった方がよいでしょう。例えば100枚の書類を綴じることが多いのに、最大80枚しか綴じられないダブルクリップを買っても、あまり使う機会がないはずです。付箋も、使いやすいベストのサイズより少し大きいだけで使いにくさが増してしまいます。

 1回使って終わりの文具も、それほど品質が高くなくても十分な場合があります。具体的には、相手に書類を提出するためのクリアホルダーや、郵送用の封筒などが挙げられます。試しに100円ショップでダブルクリップ、A4クリアホルダー、付箋、はがせるメモの4製品を買ってみましたが、いずれもコストパフォーマンスは問題ないと言えるものでした(写真1)。

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