コンテンツマーケティングを支援する「コンテンツレコメンデーションプラットフォーム」を運営するアウトブレイン ジャパンが2015年7月下旬、新ソリューション「KPI Optimization」の提供を始めた(関連記事)。サイトへの滞在時間や動画閲覧数、コンテンツダウンロード数、商品購入数といったKPI(重要業績指標)達成のため、アウトブレインが読者にレコメンドするコンテンツを自動的に最適化して提供するソリューションだ。企業のマーケティング担当者はKPIの達成に向け、出版社などメディアのコンテンツを使ったキャンペーンを展開できるようになる。新サービスについて米アウトブレインの製品・戦略担当のギラッド・ド・フリース上席副社長と、アウトブレイン ジャパンの嶋瀬宏社長に話を聞いた。
今回コンテンツレコメンデーションプラットフォームに、KPI達成を支援する機能を追加した。そもそもアウトブレインは、どういう役割を果たす企業か。
フリース氏 アウトブレインは、コンテンツマーケティングを実践している企業のマーケティング担当者を成功させるインフラを提供している。グーグルが「検索」のインフラ、フェイスブックは「ソーシャル」のインフラであるのと同じだ。
新機能の「KPI Optimization」は、サービスの拡張・拡大を図ったものだ。
嶋瀬氏 我々はマーケティング担当者のニーズに基づいて、コンテンツを使ってデジタルでマーケティングするためのインフラとして機能していく。
今回のKPI Optimizationは大きな機能拡張だが、マーケティング担当者がデジタルで使うインフラを提供するところは、基本的には変わらない。
メディアは独自に、読者にコンテンツを届けてきた。そのメディアと協調をうたうアウトブレインの役割はどこにあるか。
フリース氏 雑誌を手にして次のページをめくるときのことを想像してほしい。ページをめくって次に自分が興味がある内容を読むといった経験は、あまりに多くのコンテンツが存在しているWeb上では、うまく提供できていなかった。読者がコンテンツを読んだ後、次に何を読めばよいかを見つけにくいからだ。
アウトブレインは、読者がリアルタイムに、「次に」自分にとってのベストなコンテンツを選べるようにレコメンドする。
嶋瀬氏 メディアは、配信する広告を管理するシステムと、読者に提供するコンテンツを管理するシステムを持っている。
現在は情報が過多になっており、広告管理やコンテンツ管理に加えてもう一つ、コンテンツを推薦する「レコメンド管理」というものが、情報を発信するメディアにも必要になっている。それを提供するのがアウトブレインである。