米オラクルが、現地時間の2016年4月26日から3日間、米ラスベガスで「Modern Marketing Experience 2016」と呼ぶイベントを開催している。初日となる26日は、「The Global Corner Store: Customer Experience Comes Full Circle」と題した基調講演を開催した。
壇上に立ったOracle General Manager & Senior Vice President Oracle Marketing CloudのKiven Akeroyd氏(写真1)は「これまでは次の展開を話してきたが、今回は現在にフォーカスした内容を話す」として、Oracle Marketing Cloudを導入した企業との対話形式で事例を紹介した。
1社目は漂白剤を販売するClorox社。昔ながらのCMを中心とした企業が、クロスチャネル・キャンペーンマネジメント「Oracle Responsys」を導入し、組織をどう変えていったかを解説した(写真2)。
2社目は国際送金システムのWestern Union社。データドリブンのマーケティングによる、利用者とのエンゲージメントを自社の事例を基に紹介した(写真3)。さらに百貨店のシアーズは、従来あったカタログを単に電子化するだけではなく、顧客ごとに合ったものにすることでバリューを生み出す、パーソナライゼーションを解説した(写真4)。
さらに、Vineなどサイトへのインパクトのある動画投稿で知られるZach King氏が登壇(写真5)。彼自身が作成した動画を紹介したあと、動画を作る上でのコンセプトや動画の一部となる素材の撮影や実際の動画の作り方を解説して、ソーシャルメディアを「肯定的に」使うよう聴衆に訴えた。
なお同日、オラクルは最先端のマーケティング活動を称える「Annual Markie Awards」の発表と表彰式を開催した。10年目を迎えた今回は、Best Lead ManagementやBest Email Marketing Campaignなどの賞を順次発表し、最後にModern Marketing Leader of the Yearとして、Royal Philips社のBlake Cahill氏を選出した(写真6)。