米Adobe Systems(アドビ システムズ)によるデジタルマーケティングイベント「Adobe Summit 2017」が、米国時間2017年3月22日に米ラスベガスで開幕した。ラスベガスに開催地を移し2年目となった今回は、全世界から約1万2000人、うち日本から約200人が参加している。22日の基調講演のうち、エンタープライズ向けのBtoBビジネスに関連が高い2つのトピックを速報する。

「エクスペリエンス中心のアーキテクチャが必要」

 22日朝の基調講演に立ったShantanu Narayen(シャンタヌ・ナラヤン)会長、社長兼CEO(最高経営責任者)は「私たちのミッションはデジタルエクスペリエンスを通して、世界を変えていくこと。ただ現在のデジタルエクスペリエンスの要件だけでは十分ではない」と話した。

米アドビ システムズのShantanu Narayen(シャンタヌ・ナラヤン)会長、社長兼CEO(最高経営責任者)
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 「クラウド技術の進化はコンピューティングの風景を根本的に変えた。今後10年にわたって破壊的な変革を起こしていくだろう」とナラヤン氏は言う。その上で、ブランドへの没入的な経験や利用者とのエンゲージメントを、仮想現実や拡張現実、あるいは音声、ジェスチャーといった新しいエクスペリエンスによって変えていくとした。

 エクスペリエンスビジネスの展開に向けアドビは、圧倒的に複雑なデータソースやビジネス資源、システムから、多様なメディアやソーシャルを使い、消費者一人ひとりにパーソナライズしたコンテンツを提供する。そのために、「企業のデジタルフォーメーションのためにマーケティング以上の(中略)エクスペリエンス中心のアーキテクチャが必要」(ナラヤン氏)ということで「Adobe Experience Cloud」を紹介した。

米アドビ システムズのShantanu Narayen(シャンタヌ・ナラヤン)会長、社長兼CEO(最高経営責任者)
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