世界のセキュリティベンダーのブログから、押さえておきたい話題をピックアップし、紹介する。今回の一つめは、米グーグルの次期モバイルプラットフォーム「Android L」に関するもの。スロバキアのイーセットが、Android Lのロック解除機能についてまとめている。少なくとも同プラットフォームを搭載した端末を複数持っているユーザーにとっては、パスワードが不要になるらしい。

 グーグルは6月に開催した開発者会議で、スマートウオッチを使ってAndroidスマートフォンのロック画面を解除するデモを実施した。ユーザーが指定した他のBluetooth対応端末でもアンロックできる。

 グーグルのChromeおよびAndroid事業担当上級バイスプレジデントであるSundar Pichoi氏は、Webアプリケーションに特化した同社の「Chrome OS」を搭載するパソコン「Chromebook」も、Android L端末があればロック解除できるようになると述べた。

 Android事業エンジニアリングディレクターのDavid Burke氏によると、スマートフォンのロック解除には、ユーザーがあらかじめ指定した位置やBluetooth端末、あるいはユーザーの声紋などの信号が使われる。

 ユーザーは、Android Lスマートフォンあるいはタブレット1台につき、ロック解除に使うデバイスを1つ指定する。指定されたデバイスがAndroid L端末に信号を送ることで、Android L端末はユーザーがいることを認識し、PINコードやパスワードを入力しなくてもロック解除が可能になる。

 しかし、それがどのように動作するか詳細は明らかではない。Android Lは6月末に開発者向けにリリースされ、一般向け公開は今秋を予定している。Android Lは開発コード名であり、正式名は、従来に従って何かデザートの名前が付けられるとみられる。

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