世界のセキュリティ・ベンダーのブログから、押さえておきたい話題をピックアップして紹介する。

 ロシアのカスペルスキーラボは、サイバーセキュリティを確保するために2015年を通じてユーザーに実行を推奨する8項目をブログで掲げている。個人情報や銀行データが盗まれるか否かは、最終的にユーザー自身の心がけにかかっている。ユーザーが導入しようと思わなければアンチウイルスソフトもパソコン内に存在することはない。カスペルスキーの指摘を参考に、対策を講じたい。

 カスペルスキーラボが推奨する8項目は以下のとおり。

・強力なパスワードとは何か、どのように多数のパスワードを作成し、記憶すればよいか学習する。各Webサイトに個別のパスコードを使用し、メインの電子メールアカウントには特にユニークなパスコードを用いる。

・すべてのシステムアップデートをインストールすることが重要であることを理解し、新たなアップデートが公開されればできる限り早くインストールを実施する。

・重要なデータをすべてバックアップをとり、大切な写真、医療記録、あるいは努力の成果にアクセスできなくなることがないようにする。また、バックアップが適切に稼働するかも確認する。

・公共Wi-Fiサービスに接続するときは細心の注意を払う。できる限り無料Wi-Fiを避けるべき理由も理解する。

・フィッシングとはどういうものか、どのように回避すべきかを学習し、サイバー犯罪の被害に遭わないようにする。電子メールやFacebookメッセージなどに含まれているWebサイトのリンクや、開こうとしているWebファイルの拡張子を確認する。

・いかなる海賊コンテンツもダウンロードせず、torrentネットワークを使うときは十分に気をつける。

・オンラインだけでなく、オフラインでも重要な情報が盗まれたりしないよう用心し、自分と家族が不愉快な出来事に見舞われないようにする。

・アンチウイルスツールの警告やアドバイスに常に注意を向け、今年1年を通して、確実な保護対策を心がける。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。