エストニアReal Systemsの「VizKey」は、ビッグデータに含まれる個々のデータ同士の関係性を、アイコン(個々のデータ)と線(つながり)によって図示するソフトである。リスク調査を目的としており、数値の羅列では見えない事実が、視覚的に把握できるようになる。

データ同士の関係性をアイコンと線によって図示できる
データ同士の関係性をアイコンと線によって図示できる
(出所:エルテス)
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 マウスやキーボードによる対話型の操作によって、データを可視化する。どのデータに着目するかなどを、思い付いたその場でアドホックに指定できる。スタンドアロンでも動作するが、サーバー上で動作させて分析内容を複数ユーザーで共有する使い方もできる。

 用途は、リスク調査である。どのようなデータでも分析の対象にできる。サンプル調査ではなく全量調査が可能なビッグデータ分析によって、漏れなくリスクを検知できるとしている。異なる複数のデータソースを横断的に解析することも可能。データを取り込む際に、データの意味付けを行う。意味付けはGUIを介して簡単に行える。

 典型的な用途は、お金の流れ、人間関係、アクセス履歴、通信記録、など。事例の1つは銀行で、銀行口座の属性情報と取引情報を可視化することによって、不正利用の疑いのある口座と関係の深い口座を特定する。また、IPアドレス/ドメイン名/管理者情報とマルウェア情報を可視化することによって、ブロックすべきIPアドレス/ドメイン名のリストを生成した事例などもある。

VizKeyの概要
用途と機能リスク調査を目的に、ビッグデータを対話型の操作によって可視化するソフト
可視化のアウトプットビッグデータに含まれる個々のデータ同士の関係性を、アイコン(個々のデータ)と線(つながり)によって図示する
使い方マウスやキーボードによる対話型の操作によって、データを可視化する。どのデータに着目するかなどを、思い付いたその場でアドホックに指定できる
典型的な用途お金の流れ、人間関係、アクセス履歴、通信記録、など
主な事例銀行口座の属性情報と取引情報を可視化することによって、不正利用の疑いのある口座と関係の深い口座を特定
IPアドレス/ドメイン名/管理者情報とマルウェア情報を可視化することによって、ブロックすべきIPアドレス/ドメイン名のリストを生成
価格(税別)1アカウント当たり年額100万円
発表日2016年12月15日
出荷日2016年12月15日
備考発表日/出荷日と価格は、販売代理店であるエルテスの場合