富士通の「FUJITSU Manufacturing Industry Solution VisuaLine」は、工場の製造設備から収集した稼働実績ログを可視化するソフトである。日々のグラフと比較することで通常よりも時間がかかっていることなどを一目で読み取れるので、設備の不調や老朽化などを発見できる、としている。
どの部品を何時何分に何個作ったというような、製造設備が出力する稼働実績のログを可視化する。1つの製品を生産する行程で使うすべての製造設備のログを利用し、工程時間を波形で表現したグラフで可視化する。製造設備であれば、ログの種類は問わないという。
ログの可視化によって、通常よりも遅延している箇所や、稼働当初よりも慢性的に時間がかかっている箇所などが、一目で把握できる。異常箇所を誰でも簡単に発見できるので、従来であれば設備のアラームや稼働停止によって気付く異常を、事前の点検で防ぐことができる。
オプションを適用することによって、製造現場に設置したカメラとグラフを連携させられる。異常箇所など見たいグラフのポイントをクリックすると、現場で起こったことや取られた対策など、その時点の映像を確認できる。さらに、工程スケジュールの目標と実績値を比較する予実可視化や、製品ごとの製造ラインの動線を確認する設備可視化などもできる。
VisuaLineはもともと、2014年にオムロンの草津工場において実施した共同実証実験がベース。プリント基板の表面実装ライン(SMT工程)において製造設備のログを可視化したところ、6カ月で30%の生産性向上効果を確認した。2016年には富士通アイ・ネットワークシステムズの山梨工場において社内実証を実施し、停止時間25%削減を達成した。
用途と機能 | 工場の製造設備から収集した稼働実績ログを可視化するソフト。「どの部品を、何時何分に、何個作った」というような、製造設備が出力する稼働実績のログを可視化する |
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目的と効果 | 日々のグラフと比較することによって、通常よりも時間がかかっていることなどを一目で読み取れるようになる。これにより、設備の不調や老朽化などを発見できる |
オプション | 製造現場に設置したカメラとグラフを連携させるオプションを使うと、異常箇所など見たいグラフのポイントをクリックするだけで、現場で起こったことや取られた対策など、その時点の映像を確認できる 工程スケジュールの目標と実績値を比較する予実可視化のオプションや、製品ごとの製造ラインの動線を確認する設備可視化のオプションなどもある |
提供形態 | スタンドアローンで動作するパッケージソフト |
価格(税別) | 基本ライセンスは月額7万9000円から、オプションは月額2万4000円から |
発表日 | 2016年12月5日 |
出荷日 | 2016年12月5日 |