富士通の「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス VCC」(VCC)は、従業員のデスクトップ環境をクラウド型で提供するDaaS(Desktop as a Service)である。仮想デスクトップを実現するソフトとして、米Citrix Systemsのソフトウエア製品群を利用する。
VDI(デスクトップ仮想化)ソフト「Citrix XenDesktop」と、アプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenApp」を利用して仮想デスクトップを実現する。これを、富士通のデータセンター(館林)からDaaSとしてサービス提供する。必要に応じて、企業向けオンラインストレージ「Citrix ShareFile」も、富士通のデータセンターから提供できる。
特徴の1つとして、データセンター設備の堅牢性をアピールしている。運用管理の負担を軽減できるとしている。サービス導入時には、富士通のエンジニアが環境の構築や設定を実施し、運用マニュアルも提供する。システムの監視やトラブル時の問い合わせ対応などを行う運用サポートも提供する。
VCCではまた、仮想デスクトップで稼働しているWindows 10の更新を遅らせて、ユーザーが判断した任意のタイミングで更新を適用できるようにしているという。既存の業務システムを、OSを更新することなく、一定期間、そのまま使い続ける運用が可能になる。
ユーザーの業務に合わせてVDIシステムのスペックや機能などのメニューを細かく用意していることも特徴である。スペックや機能を柔軟にカスタマイズできるうえ、スペックの追加なども容易である。デスクトップ環境については、仮想マシン型だけでなく、Windows Serverを複数ユーザーで共有するターミナル型も選択できる。仮想マシン型では、WindowsだけでなくLinuxも利用できる。
仮想デスクトップのリソースを強化するオプションも豊富に用意した。CPU性能、メモリー容量、ストレージ容量などを増やせる。また、CADアプリケーションやグラフィックス性能を要求するアプリケーション向けに、米NVIDIAのGPUカードを用いたvGPUを追加するオプションも用意した。
機能もオプションで追加できる。インターネットVPN接続、情報システムとのデータセンター構内接続、仮想デスクトップへのサーバーOSのインストール、Active Directory(AD)の設定、ファイルサーバーの構築、ウイルス対策、クラウドストレージの設定、ラックスペースの拡張、管理者向けのQ&Aやトラブル対応を24時間365日体制で実施など、各種の機能を利用できる。
用途と機能 | 従業員のデスクトップ環境をクラウド型で提供するDaaS(Desktop as a Service)サービス |
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仮想デスクトップソフト | 米Citrix Systemsのソフトウエア製品群(デスクトップ仮想化ソフト「Citrix XenDesktop」と、アプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenApp」) |
運用面の特徴 | データセンター設備の堅牢性をアピールしている。運用管理の負担を軽減できるとしている。サービス導入時には、富士通のエンジニアが環境の構築や設定を実施し、運用マニュアルも提供する。システムの監視やトラブル時の問い合わせ対応などを行う運用サポートも提供する |
機能面の特徴 | ユーザーの業務に合わせてVDIシステムのスペックや機能などのメニューを細かく用意している。スペックや機能を柔軟にカスタマイズできるうえ、スペックの追加なども容易 |
オプション機能 | インターネットVPN接続、情報システムとのデータセンター構内接続、仮想デスクトップへのサーバーOSのインストール、Active Directory(AD)の設定、ファイルサーバーの構築、ウイルス対策、クラウドストレージの設定、ラックスペースの拡張、管理者向けのQ&Aやトラブル対応を24時間365日体制で実施など、各種の機能を利用できる |
価格(税別) | 100ユーザーでの契約時に、1ユーザーあたり月額3500円 |
発表日 | 2017年11月27日 |
提供開始日 | 2017年12月1日 |