ネクスト・シェアリングの「@割符Live USB」は、クライアント端末からの情報漏洩を防ぐことを目的としたUSBメモリー型のセキュリティ製品である。Windows OSのUSBブートと、機密データの電子割符という2つの仕掛けを組み合わせた。サムライズが販売する。
製品の中核は、USBメモリーにインストールしたWindowsデスクトップ環境である。USBメモリーからWindowsを起動することで、オフィスや自宅など、任意の場所にある任意のパソコンを使って自分のデスクトップ環境を立ち上げられる。標準ではWindows 10をインストールしているが、Windows 8.1も利用できる。USBメモリーの容量は128Gバイト。
USBメモリーを挿したパソコンのストレージには、データを書き込まない。このため、USBメモリーを抜いたパソコンからデータが漏洩することはない。OSの基本データ群はUSBメモリー内に保存するが、機密データについてはクラウドストレージやNASなどの外部デバイスに格納する。
重要な付加機能として、機密データの漏洩を防ぐ電子割符ソフト(グローバルフレンドシップ製)を搭載している。ファイルを複数(3つ以上)の欠片に分割する機能であり、分割した個々の欠片が漏洩しても、個々の欠片から元データの中身を復元できない。欠片がそろって初めて元データを復元できる。
電子割符は、データの冗長性も確保している。ファイルを3つに分割した場合、3つが全てがそろわなくても、3つのうち2つの欠片がそろえば、元データを復元できる。これにより、一部のクラウドストレージやNASにシステム障害が起こっても、データにアクセスできる。
付加機能としてはさらに、ウイルス対策ソフト「Webroot SecureAnywhere Buisiness エンドポイントプロテクション」を同梱している。別途ウイルス対策ソフトをインストールすることなく、Windowsデスクトップ環境をウイルスから保護できる。
用途と機能 | クライアント端末からの情報漏洩を防ぐことを目的としたUSBメモリー型のセキュリティ製品 |
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仕組み | 。Windows OSのUSBブートと、機密データの電子割符という、2つの仕掛けを組み合わせた |
製品の中核機能 | USBメモリーにインストールしたWindowsデスクトップ環境。USBメモリーからWindowsを起動することによって、オフィスや自宅など、任意の場所にある任意のパソコンを用いて自分のデスクトップ環境を立ち上げられる |
重要な付加機能 | 機密データの漏洩を防ぐ電子割符ソフトを搭載している。ファイルを複数(3つ以上)の欠片に分割する機能であり、分割した個々の欠片が漏洩しても、個々の欠片から元データの中身を復元することはできない。欠片がそろって初めて元データを復元できる |
ウイルス対策機能 | ウイルス対策ソフト「Webroot SecureAnywhere Buisiness エンドポイントプロテクション」を同梱している |
価格(税別) | オープン。参考価格は、製品本体「@割符Live USB128GB環境移行用(1年)」が、6万円。2年度以降の保守料「@割符Live USB 保守(1年)」が、年額2万円 |
発表日 | 2017年11月24日 |
提供開始日 | 2017年11月24日 |
備考 | 発表日/提供開始日と価格は、販売代理店であるサムライズのもの |