サイレックス・テクノロジーの「DS-510」は、本来であればUSBポート/ケーブルを介してパソコンに接続して使うUSBデバイスを、TCP/IPネットワーク経由で使えるようにする製品である。USBポート/ケーブルを仮想化する製品と言える。
専用のソフトウエア「SX Virtual Link」を導入したパソコン(Windows/Mac)から、USBデバイスサーバーに接続したUSBデバイスを、あたかもローカルのUSBポートに接続したUSBデバイスであるかのように利用できる。同ソフトの設定画面から、USBデバイスの接続や切り離しができる。
プリンターやWebカメラなど、USBデバイスの種類を問わずに利用できる。音声や映像のようにデータ転送品質を要求するUSBデバイス向けには、帯域制御によって一定時間あたりの転送量を保証するアイソクロナス転送モードを利用できる。
同等の機能を持つ9400円の最安価モデル
同社のUSBデバイスサーバーのラインアップは、DS-510を含めて全5モデルで構成する。有線接続型の通常モデルや、無線LAN機能を備えたモデル、VDI(デスクトップ仮想化)環境向けに特化したモデル、などがある。
DS-510は、有線接続型の通常モデルとしては最も安価なモデルとなる。DS-510の主なスペックは、以下の通り。有線LANは、1000BASE-T×1。USBポートは、USB 2.0 Hi-Speed(Aタイプ)×2。外形寸法は、幅100×奥行き100×高さ25.5ミリメートル。
同社では、DS-510を含めたUSBデバイスサーバー機群全体で、適用用途を拡大していく意向。例えば、SX-DS-3600V(価格は1万9800円)は、VDI/シンクライアント環境で問題なく利用できるようにしたモデル。これを使うと、データセンター側で動作している仮想デスクトップの上でデバイスドライバーソフトのSX Virtual Linkを動作させ、仮想サーバーからTCP/IPを介してUSBデバイスサーバーにつながったUSBデバイスを使えるようになる。
用途と機能 | USBデバイスをTCP/IPネットワーク経由で使えるようにする変換アダプターサーバー製品 |
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ネットワーク機能 | 1000BASE-T×1 |
USBポート | USB 2.0 Hi-Speed(Aタイプ)×2 |
外形寸法 | 幅100×奥行き100×高さ25.5ミリメートル |
価格(税別) | 9400円 |
発表日 | 2014年11月17日 |
出荷日 | 2014年11月19日 |