社内ポータルに集計表/チャートを埋め込んで表示
社内ポータルに集計表/チャートを埋め込んで表示
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 ジャストシステムの「Actionista! 2.0」は、業務部門の誰もが簡単に使えることを追求した現場向けBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトである。データ分析の専門スキルがなくても使えるとしている。分析軸(店舗名など)や値(売上金額など)のパーツをドラッグ&ドロップするだけで、分析画面となる集計表やチャートを作成できる。よく利用する分析作業については、集計表やチャートを貼り付けたダッシュボードを作成できる。

 Windows Server上で、Webアプリケーションとして動作する。ユーザーはWebブラウザーから操作する。カラム指向のインメモリー型データベースを搭載しており、集計するデータをすべてメモリー上に展開して高速に処理できる。データベースサーバーやCSVファイルなどからデータを取り込む設定や、これを変換/加工する設定、分析用の多次元キューブの定義までを、SQLなどの知識を使うことなく、Web画面のGUIだけで設定できる。

システム連携を強化、集計表やチャートをURLで埋め込み可能に

 現行版では、他システムとの連携機能を強化した。まず、他のWebポータルソフトに集計表やチャートを貼り付けられるようにした。具体的には、集計表やチャートの単位で、これらを表示するためのURLを運用できるようにした。集計表やチャートのURLを埋め込むことで、これらを任意のWebページ内に表示できるようになった。これに対して従来版では、集計表やチャートを貼り付けたダッシュボードの単位でしか貼り付けることができなかった。

 連携機能の強化ではさらに、集計表のデータを定期的にExcelファイルやCSVに自動出力できるようにした。これにより、あらかじめExcelファイルを作成し、Actionista!を導入したサーバー上の規定フォルダーに設置しておくことで、指定したスケジュールにのっとってExcelファイルにデータを自動出力できる。新版ではまた、接続可能なデータベースとして、CSVやRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)に加えて、同社が開発したノンプログラミングWebデータベースソフト「UnitBase」を追加した。

用途を広げ、ダッシュボードの操作性を向上

 新版ではまた、用途を拡充した。これにより例えば、「日付データから、どの作業やメンバーに、どれだけの工数がかかっているか、を算出」する用途や、「財務会計データから、セグメント別に収支を算出」する用途などに使えるようになったとしている。

 新版ではダッシュボードの操作性も向上させた。例えば、集計表やチャートを配置したダッシュボードを目的別にタブで分類できるようにした。また、データの再分析や元データの参照のために、これまでダッシュボード上で分析軸や集計値をクリックして逐一選択していた動作を、あらかじめ登録できるようにした。さらに、集計表やチャートに加えて明細表もダッシュボード上に配置できるようにした。これにより、一画面で集計分析結果の概観から詳細まで確認できるようになった。

Actionista! 2.0の概要
用途と機能簡単に使えることを追求した現場向けBIソフト
特徴分析軸(店舗名など)や値(売上金額など)のパーツをドラッグ&ドロップするだけで、分析画面となる集計表やチャートを作成できる
動作環境Webアプリケーションとして動作
価格(税別)Basic Editionで820万円から
発表日2014年11月17日
出荷日2014年12月8日