イスラエルEricom Softwareの「Ericom Shield」は、オリジナルのWebページの内容を、レンダリング(描画)済みの画像に置き換えるという手法によって、インターネットへのWebアクセスを安全にするソフトである。Webアクセスを仲介するプロキシサーバーとして動作する。Webアクセスを介して不正なコードを実行してしまう事故を防止する。
プロキシサーバー側では、オリジナルのWebページを描画するためのWebブラウザーを、Linuxコンテナとして起動する。このため、仮に不正なコードを実行してしまったとしても、コンテナの外部には影響が及ばない。Webアクセス終了時にはコンテナを消去してしまうため、常に新しい環境でWebブラウザーを利用できる。
Webページの描画に使うWebブラウザーとして、標準ではChromiumベースの独自開発ブラウザーを使うが、特定のドメインやURLにアクセスする際に、Microsoft Internet Explorer(IE)を使うように指定できる。これにより、ActiveXコントロールを使っているWebサイトなど、IEでしかアクセスできないWebサイトにアクセスできる。
イスラエルのVOTIROが開発したファイル無害化ソフトをバンドルした。Microsoft Office文書ファイルやPDFファイルなどをWeb経由でダウンロードすると、VOTIROに渡して無害化し、無害化済みのファイルを手元のWebブラウザーに送信する。ファイルの無害化では、WordやPDFなどのファイル形式を判断し、これらを構成する上で必要のないデータ(ファイルに含まれている不正なマクロやコード)を除外する。
用途と機能 | オリジナルのWebページの内容を、レンダリング(描画)済みの画像に置き換えるという手法によって、インターネットへのWebアクセスを安全にするソフト。Webアクセスを介して不正なコードを実行してしまう事故を防止する |
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アーキテクチャ | Webアクセスを仲介するプロキシサーバーとして動作する |
Web描画ブラウザーの 仕組み | プロキシサーバー側では、Webページを描画するWebブラウザを、Linuxコンテナとして起動する。Webアクセス終了時にはコンテナを消去する |
Web描画ブラウザの 種類 | Chromiumベースの独自開発ブラウザ。特定のドメインやURLにアクセスする際にInternet Explorer(IE)を使うように指定できる |
ファイル無害化機能 | イスラエルのVOTIROが開発したファイル無害化ソフトをバンドルした。Microsoft Office文書ファイルやPDFファイルなどをWeb経由でダウンロードすると、VOTIROに渡して無害化し、無害化済みのファイルを手元のWebブラウザに送信する |
価格 | 未定。利用ユーザー数に応じて年間サブスクリプション形式で販売する。サービス事業者からSaaS型サービスの形態でも提供する予定 |
発表日 | 2017年11月2日 |
提供開始日 | 2018年1月 |
備考 | 発表日/提供開始日と価格は、販売代理店であるアシストのもの |