ティントリジャパンの「Tintri VMstore T1000」は、サーバー仮想化環境に特化した外付けストレージ装置「Tintri VMstore」シリーズのエントリーモデル。仮想サーバー100台以下の用途に向けて、545万円(税別)で提供する。小規模拠点や、小規模なVDI(デスクトップ仮想化)環境、検証・テスト環境などに向く。

Tintri VMstore T1000の位置付け。仮想サーバー100台以下の用途に向けた、税別価格が545万円のエントリー機種に当たる
Tintri VMstore T1000の位置付け。仮想サーバー100台以下の用途に向けた、税別価格が545万円のエントリー機種に当たる
(出所:ティントリジャパン)
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 Tintri VMstoreは、仮想サーバー(VM)のディスクイメージを格納する用途に特化した、NAS(NFS/SMB3)ストレージ装置である。サーバー仮想化環境(VMware/Hyper-V/KVM)の1次ストレージとして使う。最大の特徴は、LUN(ボリューム単位)ではなく、個々のVM単位でI/O性能や容量を設定できること。

 T1000はエントリーモデルで、実効容量は10Tバイト固定(物理容量は2Tバイト固定)。容量の拡張はできない。SSD構成は、240GバイトSSD×13個。I/O性能は5万I/O毎秒。仮想サーバーは100台まで格納できる。

 上位モデルとは異なり、標準ライセンスのままで、データの暗号化機能や、Tintri VMstore同士でのデータのリプリケーション機能を利用できる。

 このほかの機能として、VMイメージをパブリッククラウドのオブジェクトストレージ(Amazon S3やIBM Cloud Object Storage)にバックアップする機能や、ストレージの性能と容量が足りるかどうかを予測できるSaaS型アプリケーション「Tintri Analytics」を利用できる。

Tintri VMstore T1000の概要
用途と機能仮想サーバー(VM)のディスクイメージを格納する用途に特化した、NAS(NFS/SMB3)ストレージ装置
ラインアップ中の
位置付け
エントリーモデル。仮想サーバー100台以下の用途に向けて、545万円(税別)で提供する。小規模拠点や、小規模なVDI(デスクトップ仮想化)環境、検証・テスト環境などに向く
サーバー仮想化
ソフト
VMware、Hyper-V、KVM
仮想サーバー台数100台まで格納できる
特徴LUN(ボリューム単位)ではなく、個々のVM単位でI/O性能や容量を設定できること
実効容量10Tバイト固定(物理容量は2Tバイト固定)。容量の拡張はできない
SSD構成240GバイトSSD×13個
I/O性能5万I/O毎秒
標準機能データの暗号化機能、Tintri VMstore同士でのデータのリプリケーション機能、など
価格(税別)545万円
発表日2017年10月30日
出荷日2017年12月