Acronis Access 7でファイルサーバーアクセス用に追加したWeb画面
Acronis Access 7でファイルサーバーアクセス用に追加したWeb画面
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 アクロニス・ジャパンの「Acronis Access 7」は、企業のファイルサーバーをパソコンやスマートデバイスからDropboxのように使うためのゲートウエイサーバーソフトである。大きく二つの機能、すなわち、(1)Dropboxのように、ローカルフォルダーとファイルサーバーを同期させる機能、(2)専用アプリケーションやWebブラウザーから社内のファイルサーバー(CIFS/NFS/SharePoint)にアクセスするゲートウエイ機能、---を提供する。

 現行版では、(2)のファイルサーバー閲覧機能を強化し、専用アプリケーションだけでなくWebブラウザー(HTML+JavaScript)からAcronis Accessを介してファイルサーバーにアクセスできるようにした。このためのWeb画面を新規に用意した。これにより、パソコンなどのように、専用アプリケーションがインストールされていない環境でもファイルサーバーにアクセスできるようになった。新版ではまた、カスタムアプリケーション開発用にWeb APIも公開した。

 現行版ではさらに、中小企業向けに最大ユーザー数を100人に限定し、なおかつセキュリティ機能を省略した廉価版を用意した。製品名(エディション名)は、これまでのAcronis Accessの全機能を継承したエディションが「Acronis Access Advanced」で、今回の廉価版が「Acronis Access」となる。価格を抑えたことにより、2年継続利用時の1ユーザー当たりの費用は月額200円から400円程度で済む。

 廉価版で省略したセキュリティ機能の例は以下の通り。まず、他のアプリケーションへのファイルの受け渡しを制御する際に、アプリケーションをブラックリスト/ホワイトリストで指定できない。このほかにも、デバイスにダウンロードしたファイルの時限削除設定ができない、ファイルのメール添付/印刷やテキストのコピー&ペーストを禁止できない、など各種のセキュリティ機能を省略した。

Acronis Access 7の概要
用途企業のファイルサーバーをDropboxのように使うためのソフト
機能■Dropboxのように、ローカルフォルダーとファイルサーバーを同期させる機能
■専用アプリケーションやWebブラウザーから社内のファイルサーバー(CIFS/NFS/SharePoint)にアクセスするゲートウエイ機能
エディション構成上位版のAcronis Access Advancedと、セキュリティ機能を簡素化した廉価版のAcronis Access
価格(税別)■Acronis Access Advanced
単価が最も安くなる1万人以上の場合:1ユーザー当たり8500円
単価が最も高くなる250人以下の場合:1ユーザー当たり2万5000円
■Acronis Access
25ユーザー:19万8000円
50ユーザー:29万8000円
100ユーザー:44万8000円
いずれのエディションも初年度保守費用を含んでおり、次年度以降の保守費用はライセンスの25%
発表日2014年11月12日
出荷日2014年11月12日