Arcserve Japanの「Arcserve UDP Archiving v6.0」は、ユーザー企業が送受信したメールをアーカイブ(長期保存)する製品である。内部統制やコンプライアンス(法令順守)に利用できる。例えば、情報漏えいの痕跡を後から調べることや、裁判の際に証拠となるメールを探し出すことができる。

Outlookプラグインを介してメールを検索している画面
Outlookプラグインを介してメールを検索している画面
(出所:Arcserve Japan)
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 提供形態は、仮想アプライアンスである。Linux OS、メールアーカイブソフト、DBMS(データベース管理システム)を、1台の仮想サーバーにまとめている。VMware/Hyper-V/Amazon Web Services(AWS)のいずれかの環境で動作する。サポート対象のメールサーバーは、Office 365とExchange Serverの2つである。

 特徴の1つは、メールの中継ではなく、POP/IMAPを介してメールデータを能動的に取得することである。あらかじめ全メールのコピーを特定のメールアドレス(ジャーナリングアドレス)に送る必要があるが、POP/IMAPでアクセスするだけでメールデータを取得できる。運用開始時には、過去のメール(PST形式)を一括で取り込むことも可能である。

 メールを検索して取り出す方法は、Web画面またはOutlookのプラグイン。Arcserve Japanによると、他社と比べて検索性能が高いとしている。また、グローバルでサポートできることをメリットとして挙げる。

Arcserve UDP Archiving v6.0の概要
用途と機能ユーザー企業が送受信したメールをアーカイブ(長期保存)する製品
主な用途内部統制やコンプライアンス(法令順守)。情報漏えいの痕跡を後から調べたり、裁判の際に証拠となるメールを抽出したりできる
提供形態仮想アプライアンス。VMware/Hyper-V/Amazon Web Servicesのいずれかの環境で動作する
特徴POP/IMAPを介してメールデータを能動的に取得すること。あらかじめ全メールのコピーを特定のメールアドレス(ジャーナリングアドレス)に送る必要があるが、POP/IMAPでアクセスするだけでメールデータを取得できる
運用開始時過去のメール(PST形式)を一括で取り込める
メール
検索方法
Web画面またはOutlookのプラグイン
価格(税別)■売り切り型は、最小構成となる50ユーザー時に38万9000円
■サブスクリプション型は、最小構成となる50ユーザー時に、1年間で17万円、3年間で45万7000円
■過去のメールを一括で取り込む場合は、1Gバイトあたり2200円
発表日2017年10月16日
出荷日2017年11月20日