富士通エフ・アイ・ピーの「LGWAN-ASP基盤サービス」は、自治体向けにSaaS型アプリケーションを開発・運用する事業者向けに、自治体ネットワーク上でSaaSを営むために必要なセキュリティなどの機能や手続きなどを一通り提供するIaaS基盤サービスである。
自治体ネットワークのLGWANの上でアプリケーションを提供するために必要な機能群を提供する、仮想サーバー基盤である。この基盤の上に自社アプリケーションを乗せることによって、LGWANの要件を満たした構成設計をしたり、LGWANに申請したりといった負担を軽減できる。これまで個別に対応してきたLGWAN上でのアプリケーション構築の知見をメニュー化した。
LGWAN-ASP基盤サービスをメニュー化した背景には、セキュリティ要件の都合によって、自治体においてLGWANとインターネットの分離が始まった、という状況がある。メールやWebアクセスなどの一部の使い方を除いて、業務アプリケーションは従来のインターネットに代わってLGWAN上で利用できるようになることへの期待が高まっている。
しかし、LGWAN上でアプリケーションサービスを提供するには、LGWANに接続したり、セキュリティ要件を満たした専用のサービス環境を構築したり、といった作業が必要になり、対応が困難だったという。こうした中で、簡単にLGWAN上でアプリケーションサービスを提供できるようにするIaaS基盤を企画した形である。
LGWAN-ASP基盤サービスの概要
用途と機能 | 自治体向けにSaaS型アプリケーションを開発・運用したい事業者に向けて、自治体ネットワーク上でSaaSを営むために必要なセキュリティー要件や手続き、機能などを一通り提供するIaaS基盤サービス |
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提供する主な機能 | IaaSサービスとして、自社開発のSaaSアプリケーションを動作させるために必要な、仮想サーバーと周辺機能を提供する |
仮想サーバーのOS | Windows Server 2012/2012 R2、Red Hat Enterprise Linux |
主な周辺機能 | ファイアウォール、スイッチ、負荷分散装置、ウイルス対策ソフト、監視ツール、WSUS(Windows Server Update Services)、LGWAN接続サービス |
価格 | 個別見積もり |
発表日 | 2016年10月26日 |
提供開始日 | 2016年11月1日 |