ユニアデックスの「UniFlex Hyper Converged」(UniFlex HC)は、異なるベンダーのPCサーバーを自由に選んで混在させて使える、HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品である。同社の「マルチベンダーサポートサービス」と組み合わせて、ワンストップでサポートできる。

UniFlex HCのストレージミラー構成の概要
UniFlex HCのストレージミラー構成の概要
(出所:ユニアデックス)
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 HCIの中核を成す分散ストレージソフトには「VMware vSAN」を用いる。ハードウエアは、米Cisco Systems、米Dell Technologies、米Hewlett-Packard Enterprise、中国Lenovoの4社から選択できる。

 一般的なHCI製品のデメリットを解消している。一般的なHCI製品は、増設時やマイグレーション時に他のベンダーの製品を混在させることが難しいほか、最小構成が3台から始まるため、小規模なシステムではオーバースペックとなる。UniFlex HCは、これらの課題を解決している。

 一般的なHCI製品ではさらに、ハードウエアにVMware vSANのライセンスが含まれる場合があるため、VDIソフト「VMware Horizon」の上位エディション(AdvancedやEnterprise)を導入するとVMware vSANのライセンスが重複してしまうという課題があるという。UniFlex HCは、この課題も解決している。

 UniFlex HCでは、導入規模に応じて、2種類のハードウエア構成を用意した。中規模以上の環境に適した「標準構成」と、小規模環境に適した「ストレージミラー構成」である。いずれの構成も、用途に応じて、サーバー仮想化向けとクライアント仮想化(VDI)向けを用意した。

 ハードウエアの標準構成は、サーバー3台を基本構成とし、最大で64台まで増設できる。一方、ストレージミラー構成は、サーバー2台の実行環境と、管理用サーバーを基本to して、増設はできない。2台のサーバー間のネットワークをケーブルで直接接続するため、外部スイッチが要らない。

UniFlex Hyper Convergedの概要
用途と機能サーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトを組み合わせたHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)製品。複数ノードの内蔵ストレージを束ねて外部ストレージプールとして利用できる。ノードの増設によって収容可能な仮想サーバー数を増やせる
分散ストレージ
ソフト
VMware vSAN
ハードウエア米Cisco Systems
米Dell Technologies
米Hewlett-Packard Enterprise
中国Lenovo
主な特徴■異なるベンダーのPCサーバーを自由に選んでクラスタ内で混在させられる
■最小構成は3ノードではなく2ノード(2ノード時はノードの増設はできない)
■VDIソフト利用時にVMware vSANのライセンスが重複しない
価格(税別)■サーバー仮想化構成は、小規模モデル(仮想サーバー20台)が1000万円から、中規模モデル(仮想サーバー40台)が2010万円から、大規模モデル(仮想サーバー80台)が2180万円から
■クライアント仮想化構成は、小規模モデル(仮想デスクトップ50台)が1140万円から、中規模モデル(仮想デスクトップ100台)が1970万円から、大規模モデル(仮想デスクトップ200台)が2970万円から
発表日2017年9月28日
提供開始日2017年9月28日