NECの「多言語音声翻訳サービス」は、訪日外国人への接客を支援する、クラウド型の翻訳サービスである。日本語・英語・中国語・韓国語に対応する。接客スタッフと訪日外国人は、双方向で会話ができる。翻訳結果は、テキストで確認可能。空港やホテル、百貨店などに向けて販売する。

多言語音声翻訳サービスの利用イメージ(左)と業務用小型端末(右)
多言語音声翻訳サービスの利用イメージ(左)と業務用小型端末(右)
(出所:NEC)
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 タブレットやスマートフォンで動作するアプリケーション版に加えて、接客スタッフが首から提げて利用できる「業務用小型端末」も提供する。接客カウンターや店舗レジではタブレットを設置し、利用エリアが広い接客現場では接客スタッフが小型端末を携行する、といった使い分けが可能である。

 商品名などユーザーごとに固有の単語を辞書に登録できる。この機能で、現場に適した翻訳を実現できる。利用データはクラウド上に蓄積し、会話内容や利用状況を可視化できる。現場で外国人が何に困っているのかが明確になるので、接客力の向上につなげることができる。

 ビデオ通話機能を利用して生身の通訳者につなげる「通訳クラウドサービス」や、一斉同報発信が可能な「スカイトランシーバー」など、NECの業務系サービスと組み合わせて導入することも可能である。今後は、基幹システムなど外部のシステムに翻訳機能を提供するためのAPIを提供する予定。

多言語音声翻訳サービスの概要
用途と機能訪日外国人への接客を支援する、クラウド型の翻訳サービス。接客スタッフと訪日外国人は、双方向で会話ができる。翻訳結果は、テキストで確認可能
利用環境タブレットやスマートフォンで動作するアプリケーション版と、接客スタッフが首から提げて利用できる「業務用小型端末」を提供する。店舗レジにタブレットを設置し、接客現場では接客スタッフが小型端末を携行する、といった使い分けができる
ユーザーごとの
単語
商品名などユーザーごとに固有の単語を辞書に登録できる。これにより、現場に適した翻訳を実現できる
利用データの
蓄積と分析
利用データをクラウド上に蓄積し、会話内容や利用状況を可視化できる。現場で外国人が何に困っているのかが明確になる
システム連携ビデオ通話機能を利用して生身の通訳者につなげる「通訳クラウドサービス」などと組み合わせて導入できる
価格(税別)■クラウドサービス利用料は、IDあたり月額3000円
■業務用小型端末を利用する場合は、端末が1台あたり5万円
■データ通信料は、1台あたり月額1000円
■専門用語の登録など辞書のカスタマイズは個別見積もり
発表日2017年10月2日
提供開始日2017年11月1日