ティントリジャパンの「Tintri VMstore EC6000」は、仮想サーバー(VM)のディスクイメージを格納する用途に特化したNAS(NFS/SMB3)ストレージ。サーバー仮想化環境(VMware/Hyper-V/KVM)のプライマリストレージとして利用する。最大の特徴は、LUN(ボリューム単位)ではなく個々のVM単位でI/O性能や容量を設定できること。

Tintri VMstore EC6000のモデル構成。4モデルごとに、搭載SSDの違いで4種類の構成を用意した
Tintri VMstore EC6000のモデル構成。4モデルごとに、搭載SSDの違いで4種類の構成を用意した
(出所:ティントリジャパン)
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 ハードウエアは2Uラックマウント大で、きょう体1台に最大で24本のSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載する。格納可能なVM数(ストレージ容量と処理性能)に応じて、4つのモデルを用意している。最大64台までつないで、疎結合型のスケールアウト型クラスタを構成できる。

 増設した場合、VMごとにI/O性能のQoSを考慮しつつ、どのVMイメージをどこに移動させればいいかをTintri VMstoreが自動で判断する。VMのディスクイメージがストレージ間を移動した際は、Tintri VMstoreがサーバー仮想化ソフトに通知する。

 VMのディスクイメージをバックアップする手段は3つある。(1)Tintri VMstore同士でのリプリケーション(同期/非同期)、(2)データバックアップソフトを使ったバックアップ処理、(3)Tintri VMstore単体で外部クラウドストレージ(Amazon S3とIBM Cloud Object Storage)にバックアップ、である。

Tintri VMstore EC6000の概要
用途と機能仮想サーバー(VM)のディスクイメージを格納する用途に特化したNAS(NFS/SMB3)ストレージ装置
サーバー仮想化
ソフト
VMware
Hyper-V
KVM
特徴LUN(ボリューム単位)ではなく個々のVM単位でI/O性能や容量を設定できること
きょう体の大きさ2Uラックマウント
搭載するドライブきょう体1台あたりSSD×24基(最大)
クラスタ構成最大64台のきょう体を疎結合型で接続できる。64台の別個のストレージに見えるが、ストレージ間でVMのディスクイメージを移動させることで負荷を均等化できる
モデルごとの
搭載VM数
■エントリーモデル「EC6030」は、VM×500台(重複排除/圧縮後の論理実効容量は40TB)を格納できる
■ハイエンドモデル「EC6090」は、VM×7500台(論理実効容量は645TB)を格納できる
VMイメージの
バックアップ機能
■Tintri VMstore同士でのリプリケーション(同期/非同期)
■データバックアップソフトを使ったバックアップ
■外部クラウドストレージ(Amazon S3とIBM Cloud Object Storage)へのバックアップ
価格(税別)オープン
発表日2017年9月20日
出荷日2017年9月20日