ネオジャパンは2017年10月10日、グループウエア「desknet's NEO」の新版となる「V4.0」を発表した。desknet's NEOからアプリ開発基盤「AppSuite」を利用できるようになり、desknet's NEO上で利用するアプリケーションをユーザー自身が開発可能になった。

グループウエア「desknet's NEO」の新版のイメージ
グループウエア「desknet's NEO」の新版のイメージ
(出所:ネオジャパン)
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 desknet's NEOでは既に、「スケジュール」「ToDo」「設備予約」「ワークフロー」といったアプリケーションを25種類用意している。AppSuiteはこれらの既存アプリケーションに加え、利用企業が自社で作成した帳票やExcelファイルなどをアプリケーション化できる。

 ネオジャパンの齋藤晶議社長は、「既存の25種類のアプリケーションで、多くの企業が共通で利用する機能は提供し切ったとの考えだ。追加で当社がアプリケーションを提供するとなれば、非常に細かい単位になってしまう。そこでAppSuiteを利用して、各社が自由にアプリケーションを開発できるようにした」と話す。

 AppSuiteでは「部署の業績一覧」といったグラフや、「資産管理」といったフォームを利用するアプリケーションを開発できる。「データベース構築」「関数計算」「アクセス制御」といったアプリ開発で頻繁に利用する機能を事前に用意しており、ユーザーはこれらの機能を利用してアプリケーションを開発する。ネオジャパンもテンプレートを30程度、用意している。

「AppSuite」の開発画面の例
「AppSuite」の開発画面の例
(出所:ネオジャパン)
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 V4.0ではAppSuiteとの連携のほか、画面表示やセキュリティ対策などの機能を強化した。「ユーザーからの要望を受け、全体で300項目程度を変更した」(齋藤社長)という。

 画面表示では、タブレット端末やスマートフォンのWebブラウザーから見た場合の画面を最適化した。「3000人程度にインタビューして、最適な画面表示の在り方を探った」(齋藤社長)。セキュリティ対策の強化では、ユーザーIDや端末のIDによる認証に加え、IPアドレスによる認証も利用できるようにした。

 desknet's NEOの価格は、クラウド版が1ユーザー当たり月額400円。パッケージ版は小規模導入を想定した「スモールライセンス」が3万9800円(5ユーザーの場合)から、大規模導入向けの「エンタープライズライセンス」が150万円(300ユーザーの場合、年間サポートサービス費を含む)から。

 AppSuiteを利用する場合は別途、ライセンスが必要になる。AppSuiteの価格は、クラウド版が1ユーザー当たり月額320円。パッケージ版のスモールライセンスが3万1000円(同)から、エンタープライズライセンスが120万円(同)から。