HOYAサービスの「Dynamics 365へのアップグレード・サービス」は、米MicrosoftのERP(統合基幹業務システム)ソフト「Dynamics AX 2009」または「Dynamics AX 2012」で構築した基幹システムを、現行の「Dynamics 365 for Finance and Operations」へとアップグレード移行するSI(システム構築)サービスである。業務範囲に制限はなく、アドオン機能を除いて最短3カ月で移行できるとしている。

 Dynamics 365 for Finance and Operationsは、米Microsoftが2016年3月に提供を開始した、SaaS型のERPアプリケーションである。日本においては、事業のグローバル化にともない、とりわけアジア各国で生産拠点の拡大や新市場への進出を意図した事業の拡張が進み、ERPの導入を推進する企業が増えているという。

 これまで国内各事業所や海外拠点にDynamicsを導入してきた企業が、今後の拠点展開でDynamics 365を適用していく方針に合わせて、旧版のDynamics AX2009やDynamics AX2012で構築した基幹システムをDynamics 365にバージョンアップするニーズが多く発生しているという。

 これらの需要に応えるためHOYAサービスは、これまでのアップグレード経験を活用して、Dynamicsの旧版からDynamics 365へのアップグレードをサービスとして提供開始することにしたという。

 なお、HOYAサービスは、Dynamics 365 for Finance and Operationsの販売と導入を主力事業として位置付けている。Dynamics 365向けに、「組立加工系生産管理テンプレート」をはじめとして、業種・業務別のテンプレートを開発し、グローバルで製品・部品の生産を行う製造業に向けて提供している。

Dynamics 365へのアップグレード・サービスの概要
用途と機能米MicrosoftのERPソフト「Dynamics AX 2009/AX 2012」で構築した基幹システムを、現行の「Dynamics 365 for Finance and Operations」へとアップグレード移行するSIサービス
移行元Dynamics AX 2009またはDynamics AX 2012で構築した基幹システム
移行先Dynamics 365 for Finance and Operations
業務範囲制限なし
移行期間アドオン機能を除き3カ月から
移行費用600万円から
発表日2017年9月7日
提供開始日2017年9月7日