大日本印刷(DNP)子会社のDNPデジタルコムは、スマートフォンアプリ(Android/iOS)の開発時に組み込んで使う、屋内位置を高精度に測定するためのソフトウエアライブラリ(SDK)を提供している。屋内での位置の測定手段として、Beacon(ビーコン、発信機)を利用する。
特徴は、受信可能な3個以上のビーコンにおける電波強度の違いを利用して位置を高精度に測定することである。背景には、建物の構造や人物の動きによって電波強度がゆらぐため、1個のビーコンだけでは正しく測位することが難しいという状況がある。
現行版では、これまでスマートフォンアプリ上でローカルで処理していた位置測定処理を、クラウド上で行うようにした。ビーコンから受信した情報をクラウドに送信してクラウド上で測位処理を行い、その結果の位置情報をデバイスに返送する。
クラウド連携の仕組みによって、ビーコンの電波を受送信できる程度の簡易なセンサーでも位置を測定できるようになった。現在はスマートフォン用に限ってライブラリを提供しているが、将来はスマートフォン以外のデバイスに対してもライブラリを提供する予定。
クラウド上では、ビーコンのログも管理できる。これを利用して、人や物の動きを示す動線表示や、集計データの密度を可視化するヒートマップ表示などができる。売り場の空間構成を最適化するゾーニングや、工場・倉庫などの動線改善などに活用できる。
ビーコンで屋内位置を測定するライブラリの概要
用途と機能 | Beacon(ビーコン、発信機)を利用して屋内位置を高精度に測定する、スマートフォンアプリ組み込み用のソフトウエアライブラリ |
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特徴 | 受信可能な3個以上のビーコンにおける電波強度の違いを利用して位置を高精度に測定すること。背景には、建物の構造や人物の動きによって電波強度がゆらぐため、1個のビーコンだけでは正しく測位することが難しいという状況がある |
現行版での強化点 | デバイスに負荷がかかる位置測定処理をクラウド上で行う仕組みを導入した。これにより、ビーコンの電波を受送信できる程度の簡易なセンサーでも位置を測定できるようになった |
ライブラリの稼働プラットフォーム | スマートフォンアプリ(Android/iOS)開発用。将来はスマートフォン以外のデバイスに対してもライブラリを提供する予定 |
クラウドの付加機能 | ビーコンのログを管理できる。人や物の動きを示す動線表示や、集計データの密度を可視化するヒートマップ表示などができる。売り場の空間構成を最適化するゾーニングや、工場・倉庫などの動線改善などに活用できる |
価格(税別) | 同機能を組み込むアプリケーション当たり年額50万円 |
発表日 | 2016年9月21日 |
出荷日 | 2016年9月末 |