NTTPCコミュニケーションズの「みまもりがじゅ丸」は、フィールドワーカーの健康状態や安全を、リストバンド型のバイタルセンサーを使って、把握・管理する、クラウド型のIoTサービスである。例えば、炎天下の屋外イベントで各所に配置した警備員の健康状態や所在位置を、一括で把握できる。NTTコミュニケーションズグループが提供する「IoTサービスラインアップ」のメニューとして提供する。
リストバンド型のバイタルセンサーでフィールドワーカーの脈拍数を計測し、位置情報と合わせて、スマートフォンアプリを介してクラウドに通知し、管理する。管理者は、フィールドワーカーの健康状態や安全状態を一覧できる。問題が起こった際には管理者に通知することもできる。
約1年間にわたり、13社の延べ550人以上の規模で実施したPoC(概念検証)から得たノウハウや、医療の専門家による監修により、フィールドワーカーの体調の変化を的確に把握、健康状態が悪化する予兆を検知できるようにしたという。
複数のフィールドワーカーの脈拍が変化している「要注意地点」を把握する機能も備える。例えば、運送業界でベテランドライバーの脈拍変化を追うことで、「ヒヤリ・ハット」が発生しやすいポイントを抽出するといった使い方ができる。人間が見落としてしまいやすい危険箇所について、経験の浅いドライバーに注意喚起できる。
システムは、クラウドサービスとスマートフォンアプリ(iOS/Android)で構成する。脈拍計測機能付き活動量計には「EPSON PULSENSE PS-100」を使う。クラウドサービスはAPIによるシステム連携が可能で、運行管理システムや作業工程管理システムなどのシステムと組み合わせられる。
用途と機能 | フィールドワーカーの健康状態や安全を、リストバンド型のバイタルセンサーを用いて把握・管理する、クラウド型のIoTサービス |
---|---|
収集するデータ | リストバンド型のバイタルセンサーでフィールドワーカーの脈拍数を計測し、スマートフォンアプリを介して、位置情報と合わせてクラウドに通知して管理する |
可視化できる情報 | 管理者は、フィールドワーカーの健康状態や安全状態を一覧表示できる。健康状態が悪化する予兆を検知できる |
ヒヤリ・ハット箇所の 抽出 | 複数のフィールドワーカーの脈拍が変化した場所を「要注意地点」として把握する機能を備える。例えば、運送業界で、ベテランドライバーの脈拍変化から、ヒヤリ・ハットが発生するポイントを抽出できる |
システム構成 | クラウドサービスとスマートフォンアプリ(iOS/Android)で構成。脈拍計測機能付き活動量計には「EPSON PULSENSE PS-100」を使う |
API連携 | クラウドサービスはAPIによるシステム連携が可能で、運行管理システムや作業工程管理システムなどのシステムと組み合わせられる |
価格(税別) | ■クラウド利用料は、活動量計を10個まで登録できる基本料金が月額2万円で、最低利用期間は3カ月。活動量計を追加する場合は、1台当たり月額2000円 ■活動量計の価格は、1台当たり1万円で、キッティング料は1台当たり3000円 ■スマートフォン(VAIO phone)と通信SIMの購入も可能で、スマートフォンが1台当たり2万7000円、通信SIMが事務手数料3000円で月額720円 |
発表日 | 2017年8月23日 |
提供開始日 | 2017年8月23日 |