SRA OSSの「PowerGres」は、オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)である「PostgreSQL」をベースにした、商用版のRDBMSである。SRA OSSが商品企画化した。

 ベースとなったPostgreSQLとの機能面での違いは、レプリケーション構成やHA(高可用性)構成など、各種の用途で使いやすくパッケージ化していることである。サポート面では、SRA OSSによるサポートサービスが付属する。

 現行版は、大量データを並列処理によって高速化できるように、1つのクエリーを複数のプロセスで並列実行するパラレルクエリー機能を実装している。開発生産性を高める工夫として、UPSERT機能を追加した。新しいレコードの場合はINSERT(データの追加)し、既にレコードがあった場合は、UPDATE(データの更新)する仕組みである。

 インデックスの方式は、B-treeのほかにBRIN方式を利用できる。BRIN方式は、整列データに対して効果を発揮する。インデックスサイズは小さいながら、用途によっては、B-Treeに迫る性能を発揮できる場合があるという。

PowerGresの概要
用途と機能リレーショナルデータベース管理システム
特徴オープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)である「PostgreSQL」がベースになっている。PostgreSQLとの違いは、レプリケーション構成やHA(高可用性)構成など、各種の用途で使いやすくパッケージ化していることと、SRA OSSによるサポートサービスが付属すること
現行版の主な強化点■1つのクエリーを複数のプロセスで並列実行するパラレルクエリー機能を備える
■開発生産性を高める工夫として、INSERTとUPDATEを兼ねたUPSERT機能を備える
■インデックスの方式として、B-treeのほかにBRIN方式を利用できる
稼働OS■PowerGres on Linux(Linux向け)
■PowerGres on Windows(Windows向け)
本体価格(税別)4万8000円
必須となる
サポート費用(税別)
■1年契約の場合、8万円。オプションのODBCサポートとNpgsqlサポートは、それぞれ2万円
■5年契約の場合、36万円。オプションのODBCサポートとNpgsqlサポートは、それぞれ9万円
発表日2017年8月24日(V9.6)
出荷日2017年8月28日(V9.6)
備考発表日/出荷日と価格は、SRA OSS日本支社のもの