ShadowProtect SPXの管理コンソール画面
ShadowProtect SPXの管理コンソール画面
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 ストレージクラフトテクノロジーの「StorageCraft ShadowProtect SPX」は、OSを含めたドライブのイメージを丸ごとバックアップするソフトである。特徴の一つは、物理サーバーのバックアップイメージを仮想サーバー上にリストアするなど、物理環境と仮想環境の垣根を越えてサーバー環境を移行できること。事業継続性の確保や災害復旧に向く。

 ソフトウエアは、バックアップ対象機にインストールするエージェントと、エージェントをリモートで管理する管理コンソールで構成する。スケジュールバックアップは、曜日指定や時刻指定、1時間ごとのインターバル設定など、細かく指定できる。バックアップ方法は、フルバックアップのほか、前回からの差分だけをバックアップする増分バックアップができる。スナップショット機能を備えており、業務時間中にアプリケーションを止めずにバックアップできる。

 特徴の一つは、Linux版とWindows版を用意しており、これらが混在した環境で利用できること。同一の管理コンソール(LinuxまたはWindowsで稼働)から、Linux機のエージェントとWindows機のエージェントを一元的に管理できる。

 無償で利用できるオプションの監視ソフト「ShadowControl 3.0」を使えば、スケジュール設定などのバックアップポリシーをShadowControlで集中管理し、これを個々のエージェントに配布して反映できる。ShadowControlでは、仮想環境向けの機能として、個々の仮想サーバーのバックアップが一斉に始まることのないように開始時刻を自動的にずらす機能なども提供する。

StorageCraft ShadowProtect SPXの概要
用途と機能OSを含めたドライブのイメージを丸ごとバックアップするイメージバックアップソフト。DR(災害復旧)サイトの構築などに向く
特徴■物理サーバーのバックアップイメージを仮想サーバー上にリストアするなど、物理環境と仮想環境の垣根を越えてサーバー環境を移行できる
■単一の管理コンソールからLinux機とWindows機のバックアップを一元的に管理できる
稼働環境Linux版とWindows版がある
価格(税別)■バックアップ対象サーバー1台当たり11万7600円
■Windows版はデスクトップのバックアップも可能で、デスクトップ1台当たり1万700円
■オプションライセンスは、バックアップイメージの遠隔地レプリケーションが1万7200円、バックアップイメージを仮想サーバー上に事前にリストアしておく機能が3万4400円
発表日2015年9月1日(Windows版)
出荷日2015年9月1日(Windows版)