エイチ・シー・ネットワークスの「Account@Adapter+」は、認証サーバー機能を提供するアプライアンス装置である。IEEE 802.1x認証に使うRADIUS、ユーザーIDなどを格納したLDAP、MACアドレス台帳でありIPアドレスを動的に割り振るDHCP、の各サーバー機能を1台に集約した。ID/パスワードよりも安全な電子証明書を発行するCA(認証局)機能も備える。

Account@Adapter+ Version 6.08の外観
Account@Adapter+ Version 6.08の外観
(出所:エイチ・シー・ネットワークス)
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 Web画面を介してセルフサービス型で利用できる。例えば、エンドユーザー自身で、ユーザーIDの申請、端末の接続申請、証明書の申請などができる。管理者によるアカウント管理を効率化・省力化する機能も提供する。例えば、MACアドレスの自動登録、ユーザーへのパスワード有効期限の通知、未使用アカウントの自動削除、一括アカウント申請&発行などができる。

 ユーザーIDを申請した際、パスワードの通知を受ける方法としては、メールによる通知のほかに、ID申請時のWeb画面への表示が選べるようにした。ID/パスワードをWeb画面上に表示できるので、申請時のメールアドレスの入力が不要になるほか、メールが利用できない環境でも即座に通知を確認できる。

 提供形態は、ハードウエアアプライアンスとVMware仮想アプライアンスの2通り。ライセンス料金は、ローカルデータベースに登録するユーザー/端末/証明書アカウントの総数で決まるが、あらかじめ、200/500/2500/5000/1万/5万/20万ライセンスを用意した。ハードウエアアプライアンスのハードウエアは、ライセンスによらず同一である。

Account@Adapter+の概要
用途と機能RADIUS/LDAP機能を備えた認証サーバーアプライアンス機器
提供形態■ハードウエアアプライアンス
■VMware仮想アプライアンス
ライセンス200/500/2500/5000/1万/5万/20万ライセンス(ローカルデータベースに登録するユーザー/端末/証明書アカウントの総計による)
機能構成■RADIUSサーバー機能(IEEE 802.1x認証)
■LDAPサーバー機能(ユーザー情報データベース)
■CA(認証局)機能(電子証明書を発行)
■DHCPサーバー機能(MACアドレス台帳とIPアドレスの動的割り振り)
RADIUS認証■IEEE 802.1x認証
■MACアドレス認証
■Web認証
RADIUS
クライアント数
最大1万デバイス
プロキシ機能外部のRADIUSサーバーやLDAPサーバーに代理で問い合わせて回答する、RADIUSプロキシー機能とLDAPプロキシー機能を備える
特徴Web管理画面を介して、エンドユーザー自身で、ユーザーIDの申請、端末の接続申請、証明書の申請などができる。管理者のアカウント管理を支援する機能として、MACアドレスの自動登録、ユーザーへのパスワード有効期限の通知、未使用アカウントの自動削除、一括アカウント申請&発行などもできる
現行版の強化点エンドユーザーがユーザーIDを申請した際に、画面上にユーザーIDとパスワードを表示する機能を追加した。これにより、メールが利用できない環境でも即座にユーザーID/パスワードを確認できるようになった
価格(税別)■最小構成となる200ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが79万円、仮想アプライアンスが59万円
■2500ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが180万円、仮想アプライアンスが160万円
■最大構成となる20万ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが500万円、仮想アプライアンスが480万円
■DHCP専用ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが79万円、仮想アプライアンスが59万円
■オプションは、外部LDAP/AD参照オプションが60万円など
発表日2017年8月17日(Version 6.08)
出荷日2017年8月17日(Version 6.08)