エイチ・シー・ネットワークスの「Account@Adapter+」は、認証サーバー機能を提供するアプライアンス装置である。IEEE 802.1x認証に使うRADIUS、ユーザーIDなどを格納したLDAP、MACアドレス台帳でありIPアドレスを動的に割り振るDHCP、の各サーバー機能を1台に集約した。ID/パスワードよりも安全な電子証明書を発行するCA(認証局)機能も備える。
Web画面を介してセルフサービス型で利用できる。例えば、エンドユーザー自身で、ユーザーIDの申請、端末の接続申請、証明書の申請などができる。管理者によるアカウント管理を効率化・省力化する機能も提供する。例えば、MACアドレスの自動登録、ユーザーへのパスワード有効期限の通知、未使用アカウントの自動削除、一括アカウント申請&発行などができる。
ユーザーIDを申請した際、パスワードの通知を受ける方法としては、メールによる通知のほかに、ID申請時のWeb画面への表示が選べるようにした。ID/パスワードをWeb画面上に表示できるので、申請時のメールアドレスの入力が不要になるほか、メールが利用できない環境でも即座に通知を確認できる。
提供形態は、ハードウエアアプライアンスとVMware仮想アプライアンスの2通り。ライセンス料金は、ローカルデータベースに登録するユーザー/端末/証明書アカウントの総数で決まるが、あらかじめ、200/500/2500/5000/1万/5万/20万ライセンスを用意した。ハードウエアアプライアンスのハードウエアは、ライセンスによらず同一である。
Account@Adapter+の概要
用途と機能 | RADIUS/LDAP機能を備えた認証サーバーアプライアンス機器 |
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提供形態 | ■ハードウエアアプライアンス ■VMware仮想アプライアンス |
ライセンス | 200/500/2500/5000/1万/5万/20万ライセンス(ローカルデータベースに登録するユーザー/端末/証明書アカウントの総計による) |
機能構成 | ■RADIUSサーバー機能(IEEE 802.1x認証) ■LDAPサーバー機能(ユーザー情報データベース) ■CA(認証局)機能(電子証明書を発行) ■DHCPサーバー機能(MACアドレス台帳とIPアドレスの動的割り振り) |
RADIUS認証 | ■IEEE 802.1x認証 ■MACアドレス認証 ■Web認証 |
RADIUS クライアント数 | 最大1万デバイス |
プロキシ機能 | 外部のRADIUSサーバーやLDAPサーバーに代理で問い合わせて回答する、RADIUSプロキシー機能とLDAPプロキシー機能を備える |
特徴 | Web管理画面を介して、エンドユーザー自身で、ユーザーIDの申請、端末の接続申請、証明書の申請などができる。管理者のアカウント管理を支援する機能として、MACアドレスの自動登録、ユーザーへのパスワード有効期限の通知、未使用アカウントの自動削除、一括アカウント申請&発行などもできる |
現行版の強化点 | エンドユーザーがユーザーIDを申請した際に、画面上にユーザーIDとパスワードを表示する機能を追加した。これにより、メールが利用できない環境でも即座にユーザーID/パスワードを確認できるようになった |
価格(税別) | ■最小構成となる200ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが79万円、仮想アプライアンスが59万円 ■2500ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが180万円、仮想アプライアンスが160万円 ■最大構成となる20万ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが500万円、仮想アプライアンスが480万円 ■DHCP専用ライセンスの場合、ハードウエアアプライアンスが79万円、仮想アプライアンスが59万円 ■オプションは、外部LDAP/AD参照オプションが60万円など |
発表日 | 2017年8月17日(Version 6.08) |
出荷日 | 2017年8月17日(Version 6.08) |