Parasoft DTPのダッシュボード画面(管理者向け)
Parasoft DTPのダッシュボード画面(管理者向け)
[画像のクリックで拡大表示]

 米Parasoftの「Parasoft Development Testing Platform」(Parasoft DTP、日本の総販売代理店はテクマトリックス)は、ソフトウエア開発工程で発生する各種の情報を集約して管理することによって、開発工程をスムーズに運行できるようにする管理ソフトである。例えば、ある時期からバグが急激に増えたことなどをダッシュボード上で把握できる。ここから開発者/テスト担当者にソースコードの修正をフィードバックする、といった連携もできる。

 複数のシステム(構成管理、変更管理、バグ管理、ビルド管理、静的解析/単体テストツールなど)の情報を集約して、一元的に把握できるようにするソフトである。集約した情報は、ダッシュボード画面で視覚化できる。独自のリスク分析エンジンを備えており、集約した情報をグラフ化したり、設定した基準値に応じてランク付けしたり、比較したりできる。管理者や開発者などの役割に応じて、ダッシュボードで閲覧可能な情報を変えられる。

 ダッシュボードでは、全体を俯瞰した状態から詳細な情報へとドリルダウンしながら状況を確認できる。例えば、あるプロジェクトにおける静的解析によるソースコード上の違反検出数の変遷を俯瞰し、検出数が増加したタイミングがあれば、Webブラウザー上でドリルダウンしていくことによって、担当者、発生日時、違反しているルール、問題の原因箇所、ビジネスへの影響度の大きさなどを分析できる。

 各開発者の環境にParasoft製のテストツールがインストールされている場合は、ソースコードの修正タスクを各開発者に振り分けてテストツールにインポートできる。これにより、素早く修正に取りかかることができる。2015年9月時点でParasoft DTPからソースコードをインポート可能なテストツールはJava言語の静的解析/単体テストツールである「Jtest DTP」に限るが、今後他のテストツールも順次対応する予定。

Parasoft DTPの概要
用途と機能ソフトウエア開発工程で発生する、ソフトウエア品質に関する各種の情報(テストツールやバグ管理、構成管理、タスク管理など各種ツールが生成する情報)を集約して一元管理し、ダッシュボードで把握/分析する
ソフトウエア連携各種ツールからのデータ収集、Parasoft製テストツールへのタスクの割り振りとソースコードのインポート
アーキテクチャーWebアプリケーション(WebアプリケーションサーバーソフトのApache Tomcatを同胞)
稼働環境サーバーソフトは、.NET Framework 4.0(Windows 7/8、Windows Server 2008/2012)、Linux 64-bit Java Runtime Environment(各種Linux)。別途データベースサーバーソフトとしてMySQL 5.5.x~5.6.x(推奨5.6.10以上)またはOracle Database 11gが必要
価格(税別)Parasoft DTPは350万円
Parasoft DTPと連携するテストツールのJtest DTPは、機能下位のDesktop版が59万8000円、機能上位のEngine版が300万円
発表日2015年9月7日
出荷日2015年9月7日
備考発表日/出荷日と価格は販売代理店のテクマトリックスの場合