Interdevelop Designerを使った設計方法の概要(出典:富士通)
Interdevelop Designerを使った設計方法の概要(出典:富士通)
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 富士通の「Interdevelop Designer」は、COBOLプログラムの詳細設計ソフトである。専用の開発画面「設計書エディタ」の上でマウス操作で電子的な設計書を記述するだけで、ここからソースコードや印刷用の設計書データ、テストデータなどを自動生成する。これにより、設計書からソースコードを手動で起こす作業が要らなくなる。第一弾として、COBOLプログラムを設計/生成できる製品を用意した。2015年3月末にはJavaプログラムを設計/生成できる製品を提供する。

 開発画面の設計書エディタでは、これまでの詳細設計書と同様の情報を含んだ設計書を、日本語の表現を使って記述する。記述のやり方は、個々の処理内容を一覧からマウスで選び、さらに処理で使うデータ項目を一覧からマウスで選ぶ、というスタイルになる。こうしたスタイルで設計書を記述するための前提として、設計書で利用する業務用語やデータ定義などを、あらかじめ「データ辞書」に登録しておく必要がある。

 なお、設計書は、必ず設計書エディタを使って記述する必要がある。設計書エディタで記述した設計書がマスターソースとなり、ここを起点に、ソースコードや印刷用の設計書データ、テスト仕様書/テストデータ、---といった成果物を一方向で生成する形になる。ソースコードや印刷用の設計書データを外部から取り込んで更新を反映させるといった使い方はできない。

 ソフトウエアは、設計書を管理する「開発サーバ」と、設計書エディタ機能を提供する「開発クライアント」で構成する。設計書のバージョン管理機能も提供する。なお、開発クライアントは富士通の統合開発環境「Interstage Studio Standard-J Edition V11」のアドオンモジュールとして動作し、Interstage Studioから設計書エディタ画面を利用できる。

Interdevelop Designerの概要
機能と用途COBOLプログラムの詳細設計ソフト
提供形態ソフトウエア
特徴専用の開発画面「設計書エディタ」の上でマウス操作で電子的な設計書を記述するだけで、ここからソースコードや印刷用の設計書データ、テストデータなどを自動生成する
価格(税別)■Interdevelop Designer COBOL V1 開発サーバ:840万円から
■Interdevelop Designer COBOL V1 開発クライアント:1ユーザー当たり58万8000円から
■Interdevelop Designer COBOL V1 開発クライアント(レンタルの場合):月額4万9000円から
稼働OS■Interdevelop Designer COBOL V1 開発サーバ:Windows Server 2012
■Interdevelop Designer COBOL V1 開発クライアント:Windows 7
発表日2014年8月28日
出荷日2014年8月28日