カスペルスキーの「Kaspersky Security for Virtualization 3.0 Light Agent Service Pack1」は、企業の仮想マシン環境を守るウイルス対策ソフトである。サーバー仮想化ソフト(ハイパーバイザー)のVMware vSphereまたはHyper-Vの環境で利用できる。
特徴は、ウイルス対策エンジンを専用の仮想マシン「SVM」として実装しており、個々の仮想マシン上に導入する軽量エージェント「Light Agent」と連携して動作するアーキテクチャを採用したこと。パターンファイルの更新はSVMにのみ行われる。
保護対象となる仮想マシンのOSはWindowsで、Light Agentはシステム資源の消費を最小限に抑えているとしている。あらかじめWindows仮想マシンのテンプレートにLight Agentを組み込んでおく必要があるが、プロビジョニングによって仮想マシンが追加配備された場合は、瞬時にSVMに自動接続されて保護の対象になる。
カスペルスキーはこれまでも、仮想マシン環境向けのウイルス対策ソフトとして「Kaspersky Security for Virtualization Agentless」を販売してきた。同ソフトは「VMware vShield」の仕組みを使ってエージェントレスで個々の仮想マシンを防御するソフトである。これに対して今回の製品は、軽量エージェントを仮想マシンにインストールする必要があるが、通常のエンドポイント用のウイルス対策ソフトと同様の、より高度な機能群を利用できる。
用途と機能 | 企業の仮想マシン環境を守るウイルス対策ソフト |
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動作環境 | VMware vSphere Hyper-V(2016年11月以降) |
アーキテクチャ | ウイルス対策エンジンを専用の仮想マシン「SVM」として実装。個々の仮想マシン上に導入する軽量エージェント「Light Agent」と連携して動作する |
保護対象となる仮想マシンのOS | Windows |
運用上の工夫と制約 | あらかじめWindows仮想マシンのテンプレートにLight Agentを組み込んでおけば、プロビジョニングによって仮想マシンが追加配備された場合に、瞬時にSVMに自動接続されて保護の対象になる |
価格(税別) | 最小構成となる1CPU当たり16万円から |
発表日 | 2016年8月24日 |
出荷日 | 2016年8月24日 |