セゾン情報システムズの「HULFT-WebConnect Ver.2.1」は、インターネットを介してファイルを安全かつ確実に転送する機能を提供する、SaaS型のクラウドサービスである。HULFTサーバー同士のファイル転送をインターネットで仲介するほか、HULFT以外からHULFTへのファイル転送が可能。
前提となるHULFTは、基幹システムを構成するサーバー同士やメインフレームなどをファイルを介して連携させるためのファイル転送ソフトである。TCP/IP上で動作する。HULFTをインストールした「HULFTサーバー」同士がファイルをやり取りする仕組み。異機種間でファイルをやりとりする際に必要な文字コードの変換機能やデータ形式の変換機能を備える。
これに対してHULFT-WebConnectは、HULFT間のファイル転送にインターネットを利用できるようにしたSaaS型クラウドサービスである。HULFTサーバーに専用のエージェントソフトを追加インストールすることで、HULFT-WebConnectがファイル転送のハブとなり、複数のHULFTサーバー間でHTTPSでファイルを授受できるようになる。
HULFTを導入していないシステムから、HULFTサーバーにファイルを送れるようにする仕掛けも装備した。1つは、Web APIとCLIコマンドを使ってファイルを送信するやり方である。もう1つは、専用のWeb画面からWebブラウザを介してファイルを転送するやり方である。
Webブラウザからファイルを転送できるので、それほどスキルがないユーザーでも簡単にファイルを配信したり受信したりできる。ITスキルが高くない複数の取引先からファイルを集めるといった使い方も可能だ。ただし、ファイル送信画面のカスタマイズはできない。Web画面では、送信するファイルと、ファイルの送信先を定義した転送設定IDを指定する。
用途と機能 | インターネットを介してファイルを安全かつ確実に転送する機能を提供する、SaaS型のクラウドサービス。HULFTサーバー同士のファイル転送をインターネットで仲介するほか、HULFT以外からHULFTへのファイル転送が可能 |
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Webを介した HULFT同士の ファイル転送方法 | HULFT-WebConnectがファイル転送のハブとなり、複数台のHULFTサーバー間でHTTPSでファイルを受け渡すことができる。HULFTサーバーに専用のエージェントソフトを追加でインストールして使う |
HULFT以外からの ファイル転送 | Web API、CLIコマンド、WebブラウザからHULFTサーバーにファイルを転送できる。ブラウザからHULFTにファイルを送る典型的な例は、ITに詳しくない複数の取引先からファイルを集める使い方。画面上では、送信するファイルのほかに、ファイルの送信先を定義した転送設定IDを指定する |
価格(税別) | ■転送量100Gバイトまでの「BASE 100GB」が月額3万円 ■転送量500Gバイトまでの「BASE 500GB」が月額4万2000万円 ■転送量1Tバイトまでの「BASE 1TB」が月額5万7000円 基本サービスには10コネクション分のライセンスが付属する。追加コネクションは1コネクションあたり月額2000円。 |
発表日 | 2017年8月3日 |
提供開始日 | 2017年8月3日 |