パラレルスの「Parallels Desktop 12 for Mac」は、MacをWindowsパソコンとして使えるようにする仮想マシンソフトである。macOS(旧OS X)をホストOSとして、この上でWindowsを導入した複数台の仮想マシンを動作させることができる。

Parallels Desktop 12 for Macの画面
Parallels Desktop 12 for Macの画面
(提供:パラレルス)
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 Macのハードウエアは最初からWindowsをインストールすることが可能だが、Parallels Desktopのような仮想マシンソフトを利用することによって、macOSとWindowsを同時に利用できるようになったり、OSの管理性が高まるなどのメリットが得られる。

 特徴の1つは、Windowsを簡単にインストールできること。Parallels Desktopをインストールすると、ウィザードのダイアログが立ち上がり、ここからWindows 10を購入できる。Microsoft StoreからWindows 10のプロダクトキーとISOイメージを入手し、プロダクトキーを登録すると、自動的に仮想マシンにWindowsがインストールされる。

 仮想マシン環境のWindowsアップデートを、Parallels Desktop側でスケジュール実行する機能も持つ。Parallels Desktop側で、Windowsのアップデートと再起動のスケジュールを設定し、このジョブを自動実行できる。これにより、Windowsを使おうとした時にWindowsアップデートによって作業が中断してしまう事故を防ぐことができる。

 Windowsアプリケーションを素早く起動するための仕組みとして、設定によってWindowsアプリケーションを常時バックグラウンドで動作させておくこともできる。これにより、CPUを消費することなく起動を高速化できる。Macのドック上に置かれているPowerPointなどのWindowsアプリケーションのアイコンをクリックすると、即座にWindowsアプリケーションのウインドウが立ち上がる。

 Macが備えている便利な機能として、利用中のアプリケーションのウインドウだけを開き、他のアプリケーションのウインドウを隠す機能がある。Parallels Desktopでは、同機能をWindowsアプリケーションでも使えるようにしている。あらかじめアプリケーションの起動プロパティを設定しておくことによって、起動時に他のウインドウを隠すことができる。

Parallels Desktop 12 for Macの概要
用途と機能MacをWindowsパソコンとして使えるようにする仮想マシンソフト。macOS(旧OS X)をホストOSとして、この上でWindowsを導入した複数台の仮想マシンを動作させる
特徴■ウィザードを介してWindowsを簡単に購入・インストールできる
■仮想マシン環境のWindowsアップデートを、Parallels Desktop側でスケジュール実行できる
■Windowsアプリケーションを素早く起動するための仕組みとして、設定によってWindowsアプリケーションを常時バックグラウンドで動作させておける
■アプリケーションの起動プロパティの設定により、利用中のアプリケーションのウインドウだけを開き、他のアプリケーションのウインドウを隠すことができる
価格(8%消費税込み)通常版で8500円など
発表日2016年8月23日
出荷日2016年8月23日