富士通エフ・アイ・ピーの「TradeFront/6G」は、流通業界向けの企業間EDI(電子データ交換)クラウドサービスである。流通BMS(Business Message Standards)の基本機能を備えつつ、システムをクラウド基盤上に搭載し、新規取引先との接続を容易にする機能などを備えた。主に流通業界向けではあるが、金融や製造など幅広い業界での需要を見込む。

TradeFront/6Gの概要
TradeFront/6Gの概要
(出所:富士通エフ・アイ・ピー)
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 クラウド基盤上にEDI機能を搭載しており、リソースの拡張などが柔軟に行える。富士通グループのデータセンターと閉域網で接続しているため、同データセンター内に基幹システムがあるユーザーは、新たにネットワークを敷設することなく短期間・低コストで接続できる。

 富士通エフ・アイ・ピーのシステムエンジニアが、EDIの新規導入や、新たな取引先との接続の際に負担となる取引先への説明や各種手続き、問い合わせ、テストなどを代行する。これに加えて、ユーザー自身で取引先の追加登録から接続テストまで行える「セルフサービス機能」も備える。

 通信プロトコルは、流通BMSの基本プロトコルとして、ebXML MS2.0、EDIINT AS2、JX手順のサーバーとクライアント、全銀TCP/IP手順、全銀協手順、JCA手順を備える。さらに、FTPのサーバーとクライアントおよびHULFTプロトコルも利用できる。

 データ処理機能は、分割、振分、結合、圧縮/解凍、文字コード変換、バリデーションチェック(XML/CSV/固定長)、2重配信防止、などを備える。

 運用サポート面では、取引先テスト状況確認、スケジュール変更、メール通知、テスト通信モード、ユーザー自身での取引先登録/接続テスト、取引先アンケート実施、送受信状況照会、などの機能を備える。

TradeFront/6Gの概要
用途と機能流通業界に向けた企業間EDI(電子データ交換)クラウドサービス。EDIサーバー機能をクラウド型で提供する
特徴■クラウド基盤上にシステムを搭載したことで、リソースの拡張などが柔軟に行える。富士通グループのデータセンターとの間で閉域網で接続している
■ユーザー自身で取引先の追加登録から接続テストまで行える「セルフサービス機能」を備える
通信プロトコルebXML MS2.0
EDIINT AS2
JX手順のサーバーとクライアント
全銀TCP/IP手順
全銀協手順
JCA手順
FTPのサーバーとクライアント
HULFTプロトコル
データ処理機能分割、振分、結合、圧縮/解凍、文字コード変換、バリデーションチェック(XML/CSV/固定長)、2重配信防止、など
運用サポート取引先テスト状況確認、スケジュール変更、メール通知、テスト通信モード、ユーザー自身での取引先登録/接続テスト、取引先アンケート実施、送受信状況照会、など
価格(税別)個別見積もり
発表日2017年8月8日
提供開始日2017年11月