米PMC-Sierraの「Adaptec ASR-8405 SGL」は、ハードウエアRAIDカード「Adaptec 8シリーズ」の廉価モデルである。これまでの最廉価モデルは内部8ポート仕様のASR-8805だったが、ASE-8405では内部4ポート仕様へとポート数を半分に抑えた。スペックと価格を抑えたことで、出費を抑えたい中小企業やSOHOなどでも導入しやすくした。
Adaptec 8シリーズは、販売代理店のアスクが2013年12月から販売している現行シリーズである。SASの規格は12Gビット/秒で、形状はすべてロープロファイル。搭載ポート数は最小4ポートから最大16ポートまでで、全5モデルで構成する。最大ドライブ搭載時の処理性能は、4Kバイトのランダムリードで70万I/O毎秒。
上位モデルの「ASR-8885Q」と「ASR-8885ZQ」には、SSDをHDDのキャッシュとして使えるようにするユーティリティーソフト「maxCache Plus」が含まれる。 さらにASR-8885ZQは、停電時にコンデンサーの電力を使ってキャッシュメモリーのデータをフラッシュメモリーに退避させるオプション部品「AFM 700 Kit」相当の機構を基盤上に最初から搭載する。
Adaptec 8シリーズのラインアップ
用途と機能 | ハードウエアRAIDカード。複数個のSSD/HDDドライブを束ねたストレージ領域を構成する | ||||
---|---|---|---|---|---|
提供形態 | ハードウエア。PCI Expressバス接続型のI/O拡張カード | ||||
モデル名 | ASR-8405 | ASR-8805 | ASR-8885 | ASR-8885Q | ASR-8885ZQ |
ポート数 | 内部4 | 内部8 | 内部8 外部8 | 内部8 外部8 | 内部16 |
市場予想価格 | 5万5000円前後 | 8万円台前半 | 10万円前後 | 15万円前後 | 14万円台後半 |
発表日 | 2014年8月11日 | 2013年9月5日 | |||
出荷日 | 2014年8月19日 | 2013年12月 | |||
付属品 | maxCache Plusを含む | maxCache Plusと停電対策用のコンデンサーを含む | |||
備考 | 発表日/出荷日と価格は国内販売代理店であるアスクの場合 |