キヤノンITソリューションズの「TCPLink Enterprise Server」は、Webアプリケーション型で動作する端末エミュレータソフトである。各社のメインフレームやオフコンに、Webブラウザや専用ソフトなどを介してアクセスできる。
接続できるホストコンピュータは、メインフレームのIBM(3270)、富士通(6680)、日立(560)、NEC(ETOS)に加え、オフコンのIBM i(5250)である。印刷機能やファイル転送機能を標準装備、最新版では各社の純正エミュレータとの互換性をさらに高めたという。
Webアプリケーション型で動作し、Webブラウザ(ActiveXコントロール、Java、HTMLのいずれかの形式)を介して、ホストコンピュータの端末画面を操作できる。
Webブラウザを使わないアクセス方法として、Windowsアプリケーション版の端末エミュレータも用意している。直接ホストに接続するセキュリティ無し版と、TCPLink Enterprise Serverを介してホストに接続するセキュリティ版がある。
特徴として、IBM i(5250端末エミュレータ)のデータ転送における互換性の高さがある。送受信ファイルの形式は、Excel形式のほか、純正エミュレータ「IBM i Access for Windows」の転送要求ファイル(dtt、dtf形式)や、拡張形式の形式記述ファイル(fdf)を読み込める。
TCPLink Enterprise Serverの概要
用途と機能 | Webアプリケーション型で動作する端末エミュレータソフト。各種メインフレームやオフコンに、Webブラウザや専用ソフトなどを介してアクセスできる |
---|---|
接続先 | IBM(3270)、富士通(6680)、日立(560)、NEC(ETOS)の各社メインフレームと、オフコンのIBM i(5250) |
クライアント環境 | Webアプリケーション型であり、ホストコンピュータの端末画面を、Webブラウザ(ActiveXコントロール、Java、HTMLのいずれかの形式)を介して操作できる。Webブラウザを使わないやり方として、Windowsアプリケーション版の端末エミュレータも提供する |
特徴 | 印刷機能やファイル転送機能を標準で備える。各社の純正エミュレータとの互換性の高さをうたう |
価格(税別) | サーバーソフトの基本ライセンスが60万円からで、これとは別に端末ユーザーあたり3万円がかかる |
発表日 | 2017年8月2日(5250端末エミュレータとの互換性を高めた現行版) |
出荷日 | 2017年8月上旬(5250端末エミュレータとの互換性を高めた現行版) |