米DataRobotの「DataRobot」は、機械学習を用いた予測モデルの作成を自動化するソフトである。データサイエンティストの知識と能力をソフトウエアに落とし込んだ製品であり「これまで1年かかっていた作業が1日や1週間で完了する」(米DataRobot日本支社)としている。
機械学習のうち、教師あり学習(Supervised Learning)を自動化する。分類や回帰(数値の予測)に利用できる。例えば、2値分類の場合、それぞれのデータがTrueかFalseかを情報として与えて学習させる。こうして作成した予測モデルを使えば、新たなデータを与えるだけで、それがTrueかFalseかを判定できる。複数種類のアルゴリズムを使ってモデルを生成し、より精度の高いモデルを選ぶ。
使い方は簡単で、データを登録して「何を予測するか」を指定するだけ。これだけで予測モデルを自動で作成する。データは、外部データベースへの接続のほか、手元にあるデータのアップロードなどが可能。ソフトウエアはWebアプリケーションとして動作し、Webブラウザーによる対話型の操作か、あるいはREST APIを介して、すべての作業を行える。
特に、予測モデル作成後は、REST APIを使うことで、他の業務システムに予測モデルを利用した自動判定の機能を組み込める。判定対象のデータをDataRobotに投げて判定結果を受け取れる。例えば、オンラインで個人属性を入力させて合否を判定する用途や、物件情報を入力させて見積金額を生成する用途などに利用できる。
DataRobotの概要
用途と機能 | 機械学習を用いた予測モデルの作成を自動化するソフト |
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自動化の対象 | 機械学習のうち、教師あり学習(Supervised Learning)を自動化する。分類や回帰(数値の予測)に利用できる |
使い方 | データを登録して「何を予測するか」を指定する。データは、外部データベースへの接続のほか、手元にあるデータのアップロードなどが可能 |
動作環境 | Webアプリケーションとして動作する。Webブラウザーによる対話型の操作か、あるいはREST APIを介して、すべての作業を行う |
価格(税別) | 個別見積。NSSOLは、ライセンスの販売だけでなく、導入コンサルティングや連携システムの構築などの周辺SIサービスを一貫して提供する。販売目標は3年間で30社30億円(1社平均1億円) |
発表日 | 2016年7月11日 |
出荷日 | 2016年7月1日 |
備考 | 発表日/出荷日と価格は、販売代理店の1社である新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)のもの。国内販売代理店はリクルートとNSSOLの2社 |