日本IBMの「IBM Cloud Application Performance Management」は、オンプレミス環境、クラウド環境で稼働するアプリケーションについて、稼働状況や性能を一元的に監視し、エンドユーザーに影響がおよぶ前に問題を検知できるようにするソフトである。
オンプレミスをも含め、ハイブリッドクラウド環境で稼働する複数のアプリケーションを一元的に監視し、性能面での問題や可用性の問題を検知する。具体的には、OSやミドルウエアの稼働状況、プロトコル/トランザクションの状況、エンドユーザーから見た応答性能、などを監視する。これにより、性能などに障害が起こる前に対応できるようにする。
様々な環境で稼働する複数のアプリケーションの稼働状況を、1つのダッシュボードにまとめて表示する。システム環境ごとにダッシュボードを使い分けることなく、障害検知と問題箇所の特定が可能という。ダッシュボードは、専用のデザイナツールを使えば簡単に作成したりカスタマイズできる。レポートデータはCSV(カンマ区切り形式)で出力できる。
関連ソフトの1つ「IBM Operations Analytics Predictive Insights」は、時系列データの解析と平常時の挙動の自己学習をもとに、因果関係をモデル化し、障害発生前に異常を検知する。監視対象1台あたりの価格は、買取型が6万5900円で、SaaS型が月額1万7800円。
関連ソフトの1つ「Netcool Operations Insight」は、クラウド環境から発生するイベント情報を統合して分析する。監視対象1台あたりの価格は、買取型が6005円で、SaaS型は未提供。
用途と機能 | オンプレミスおよびクラウド環境で稼働するアプリケーションの稼働状況や性能を一元的に監視し、エンドユーザーに影響がおよぶ前に問題を検知できるソフト |
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監視対象 | OS/ミドルウェアの稼働状況、プロトコル/トランザクション、エンドユーザーから見た応答性能、などを監視し、性能面での問題や可用性の問題を検知する |
監視画面 | 複数のアプリケーションの稼働状況を、1つのダッシュボードで表示する。システム環境ごとにダッシュボードを使い分ける必要がなく、障害検知と問題箇所の特定を行える |
価格(税別) | ■買取型のライセンスは、監視対象の仮想マシン1台あたり5万9700円 ■SaaS版は、監視対象の仮想マシン1台あたり3687円 |
発表日 | 2017年8月1日 |
提供開始日 | 2017年8月1日 |