バラクーダネットワークスジャパンの「Barracuda Load Balancer ADC」は、WebサーバーやWebアプリケーションサーバーの前段に設置して、Web/Webアプリケーションサーバーへのリクエスト負荷を、複数のサーバー機へと分散する負荷分散装置である。最大の特徴として価格の安さをうたっている。
負荷分散装置としての基本機能を、ひと通り備える。負荷分散アルゴリズムは、標準でラウンドロビン/重み付けラウンドロビン/最小接続数の3つ。画面遷移時のセッション維持機能(送信元IPアドレス、Cookie、URLパラメータ/ヘッダー情報)を備える。
4モデル(340/440/540/840)で構成する。現行モデルでは、従来モデルと比べてポート数を増やしたほか、スループット性能を高めている。例えば、エントリーモデルの340は、ポート数が2ポートから4ポートに増え、スループットが1Gビット/秒から1.2Gビット/秒に増えた。
上位2モデル(540/840)は、セキュリティ機能も標準で搭載する。WAF(Webアプリケーションファイアウォール)機能によって、SQLインジェクションやXSS(クロスサイトスクリプティング)などを防御する。DLP(データ漏えい防止)機能も備えており、コンテンツのフィルタリングによって、クレジットカード番号やユーザー設定のカスタムパターンを検知できる。
最上位モデル(840)は、SSLの演算処理をハードウエアで処理するSSLアクセラレータを搭載する。
Barracuda Load Balancer ADCの概要
用途と機能 | 負荷分散装置(ロードバランサー) | |||
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特徴 | 価格の安さをうたう(エントリーモデルの価格は48万円) | |||
負荷分散アルゴリズム | ラウンドロビン 重み付けラウンドロビン 最小接続数 | |||
セッション維持機能 | 送信元IPアドレス Cookie URLパラメータ/ヘッダー情報 | |||
モデル | 340 | 440 | 540 | 840 |
ポート数 | 4 | 4 | 8 | 8 |
スループット | 1.2Gbps | 2Gbps | 4Gbps | 10Gbps |
価格(税別) | 48万円 | 96万5000円 | 168万5000円 | オープン |
発表日 | 2015年8月3日 | |||
出荷日 | 2015年8月3日 |