Pocket@i FXの外観
Pocket@i FXの外観
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 NECプラットフォームズの「Pocket@i FX」は、小売店舗での接客支援や物流現場での入出庫管理など、各種の業務で利用できるハンディ端末である。スマートフォンほどの大きさの端末にタッチパネルと数字入力用の物理キーを備え、ユーザーが開発したWindowsベースの業務画面が動作する。過酷な現場で使うことを想定し、堅牢性や耐環境性も確保している。

 従来モデルと比べて、ユーザーインタフェースとなるハードウエアの刷新によって操作性を高めている。まず、タッチパネルを従来版の抵抗膜式(3.7型)から静電容量式(4.3)に変更。これにより、スマートフォン感覚で画面をなぞってスクロールできるようになった。この上でさらに、過酷な現場に合わせて手袋・軍手の着用や雨天時でも操作しやすくした。

 さらに、数字入力キーの配置に工夫を凝らした。例えば、テンキーを電卓配列にしたほか、金額入力に配慮した「000」キーを採用した。さらに、登録キーを左右の両側にひとつずつ配置し、左右どちらの手で持っても片手で持ちながらキーを入力できるようにした。なお、キートップは大型の凹形状とすることで、押しやすさを追求した。

Pocket@i FXのモデル構成と価格
WANモデルは、カメラ機能を備え、NTTドコモのSIM(スロット形状はmicroSIM)が使える
型番モデル名価格(税別)
PW-WT91-01スキャナなしモデル18万円
PW-WT91-11スキャナなしカメラモデル22万円
PW-WT91-02スキャナモデル20万円
PW-WT91-12スキャナカメラモデル24万円
PW-WT91-21スキャナなしWANモデル27万円
PW-WT91-22スキャナWANモデル29万円
Pocket@i FXの概要
用途と機能Windows CEベースの業務用PDA(携帯情報端末)
特徴タッチパネルやキー配置の改善などによって操作性を高めていること
タッチパネル静電容量式(4.3)。スマートフォン感覚で画面をなぞってスクロールできる
数字入力キーテンキーは電卓配列。金額入力に配慮した「000」キーを採用。登録キーを左右の両側にひとつずつ配置したことで、左右どちらの手で持っても片手で持ちながらキーを入力できる
搭載CPUARMコア
搭載OSWindows Embedded Compact7(Windows CEの後継)
開発環境専用のSDK(ソフトウエア開発キット)を使って開発。Visual C++、Visual Basic、Visual C#、Javaの4つの言語で開発できる
画面解像度横240×縦400ドット(横480×縦800ドットの設定でも動作)
インタフェースmicro USBポート、microSDカードスロット
通信インタフェース無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n、2.4GHz帯と5GHz帯)、Bluetooth(Ver.4.0+EDR/LE)、NFC(ISO14443 TypeA/B、Felica)、赤外線(自販機通信機能のみ)
大きさ代表モデル(PW-WT91-02 スキャナモデル)の場合、幅79×高さ178×厚さ22mm(凸部含まず)で、重さは約295グラム(充電池パック装着時)
発表日2015年7月28日
出荷日2015年8月28日