日本ユニシスの「Unisys Stealth(ユニシス ステルス)」は、ネットワークのアクセスを制御するセキュリティソフトの一種で、アクセスが許可されているユーザー以外からはサーバーの存在自体が見えなくなるソフトである。サーバー機やクライアント機などの個々のネットワーク端末に導入するエンドポイント用ソフトと、アクセス制御のルールなどを管理する管理サーバーソフトなどで構成する。

Unisys Stealthの概要
Unisys Stealthの概要
(出所:日本ユニシス)
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 サーバー機やクライアント機などにエンドポイント用ソフトをインストールすることによって、これら端末間のネットワークアクセスを制御する。エンドポイント用ソフトをインストールした端末同士であれば、本社と拠点など、異なるセグメントにまたがっていても利用できる。端末間の通信データを暗号化することも可能である。

Unisys Stealthの概要
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(出所:日本ユニシス)
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 エンドポイント用ソフトをインストールした端末は、WebアクセスなどのTCP/IPアプリケーションのリクエストを受けた際に、アクセスが許可されているユーザーの端末以外からのアクセスだった場合は、これに応答しないことで、自身の存在を隠す。サーバーからの応答がないので、あたかもネットワーク上にサーバーが存在していないかのように見える。

 これに対して、一般的なアクセス制御では、アプリケーションへのリクエストを受けると、アプリケーションなどがこれに応答する。例えば、ユーザーのIPアドレスを理由にアクセスを拒否したことを返答したり、アプリケーションを使うためのユーザー認証情報を要求したりする。これにより、アクセスしたユーザーは、アクセス先の端末がネットワーク上に存在していることが分かる。

 アクセス制御の仕組みは、「あるグループに所属するユーザーは、同じグループに所属する端末にアクセスできる」というもの。グループは自由に作成可能で、ユーザーや端末は複数のグループに所属しても構わない。ユーザーが今どのパソコンにログインしているかの情報は、パソコンへのログイン時に収集して共有する。

Unisys Stealth(ユニシス ステルス)の概要
用途と機能ネットワークのアクセスを制御するセキュリティソフトの一種で、アクセスが許可されたユーザー以外からはサーバーの存在自体が見えなくなるソフト
ソフトウエア構成サーバー機やクライアント機などの個々のネットワーク端末にエンドポイント用ソフト
アクセス制御のルールなどを管理する管理サーバーソフト(認証サーバー機能を含む)
動作の仕組みエンドポイント用ソフトを導入した端末同士のアクセスを、ルールに基付いて制御する。許可されたユーザー(が現在使っている端末)以外からのアクセスを受信した場合は、これに応答しないことで、自身の存在を隠す
アクセス制御の仕組み同一グループ内の通信を許可する。あるグループに所属するユーザーは、同じグループに所属する端末にアクセスできる。グループは自由に作成可能で、ユーザーや端末は複数のグループに所属しても構わない
価格(税別)個々の端末にインストールするエンドポイント用ソフトは、
■サーバーOS用が1台当たり5年間で92万円
■クライアントOS用が1台当たり5年間で9万2000円
別途、初期費用が7万円必要
発表日2016年8月9日
出荷日2016年9月1日