ニュータニックス・ジャパンの「Virtual Computing Platform」(VCP)は、スケールアウト型の仮想サーバー基盤アプライアンスである。ラックマウント型の汎用サーバー機にサーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトを組み込んだ、いわゆる“ハイパーコンバージドインフラストラクチャ”製品である。

Nutanix Virtual Computing Platformの外観
Nutanix Virtual Computing Platformの外観
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 サーバー台数を増設するスケールアウトによって、性能と容量を拡張できる。分散ストレージソフトは自社開発で、サーバー仮想化ソフトはVMware ESXi、Hyper-V、KVMベースの独自ソフト「Acropolis Hypervisor」(AHV)の3つのいずれかを利用できる。

 直近では、2016年2月にOS「Acropolis Base Software」(AOS)の新バージョン4.6をリリースし、2016年6月にバージョン4.7をリリースした。AOS 4.6とAOS 4.7のハイライトは、外部のサーバーからVCPを外部ストレージとして利用できるようにしたことである。

 従来、Nutanixの分散ストレージにアクセスできるのは、Nutanixの内部で動作しているサーバー仮想化ソフトおよび仮想サーバーに限られた。これらがiSCSIまたはNFSでアクセスしていた。今回、Nutanixの分散ストレージへのアクセスパスを、Nutanixの外部に開放した。

 具体的には、外部サーバーからCIFS/SMBファイルサーバーとして利用できるようにする「Acropolisファイルサービス」の技術プレビュー版を、AOS 4.6で搭載した。また、外部サーバーからiSCSIストレージとして利用できるようにする「Acropolisブロックサービス」を、AOS 4.7で搭載した。

Virtual Computing Platformの概要
用途と機能スケールアウト型の仮想サーバー基盤アプライアンス
アーキテクチャ汎用PCサーバーにサーバー仮想化ソフト(ハイパーバイザ)と分散ストレージソフトを導入した、いわゆる“ハイパーコンバージドインスラストラクチャ”製品。ノードを増やすスケールアウトによって仮想サーバーの格納数(容量と性能)を増やせる
直近の新機能外部のサーバー機からネットワーク接続を介してVCPをファイル/ブロックストレージとして利用できるようにした
価格(税別)個別見積もり
発表日2016年7月26日
出荷日2016年2月(Acropolis Base Softwareバージョン4.6)
2016年6月(Acropolis Base Softwareバージョン4.7)