Hitachi Virtual Storage Platform G400/G600/G800の外観
日立製作所の「Hitachi Virtual Storage Platform G400」「同G600」「同G800」の3機種は、ミッドレンジクラスの多機能型SANストレージ装置である。ストレージ仮想化や動的ILM(階層型ストレージ管理)などに特徴がある。
ストレージ仮想化では、VSPの配下にぶら下げた複数の異機種ストレージを束ねてプール化し、論理的に1台のストレージとして利用する機能を提供する。さらに、2台のVSPで広域クラスターを組んで、これらを論理的に1台のストレージとして扱う機能を提供する。
直近では、オプションでNASモジュールを用意した。これを搭載することによって、SAN(FC/iSCSI)とNAS(CIFS/NFS)の統合ストレージとして利用できるようになった。従来は、SANストレージ(VSP)とNASストレージを個別に導入して組み合わせた場合よりもラックスペースや消費電力を減らすことができる。
NASとして使う場合、クラウドストレージ(Hitachi CloudやAmazon Web Services、Microsoft Azure)にデータを自動的にマイグレーションする機能を利用できる。顧客データなどの機密性の高いデータはストレージ装置内で、機密性の低いデータはクラウドでといった、利用頻度や機密性に応じた保管先の使い分けができる。また、重複排除機能も利用できる。
Hitachi Virtual Storage Platform G400/G600/G800の概要
用途と機能 | ミッドレンジクラスの多機能型SANストレージ装置 | ||
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直近の強化点 | オプションのNASモジュールを搭載することによって、SAN/NAS統合ストレージとして利用できるようになった | ||
ホストインタフェース | SAN(FC/iSCSI)、NAS(CIFS/NFS) | ||
ドライブインタフェース | SAS(12Gビット/秒) | ||
モデル名 | G400 | G600 | G800 |
物理容量 | 約1.2Tバイトから | ||
最大ドライブ数 | 3.5型×480 | 3.5型×720 | 3.5型×1440 |
キャッシュ容量 | 128Gバイト | 256Gバイト | 256Gバイト |
価格(税別) | 1435万円から | 2751万円から | 4678万4000円から |
発表日 | 2016年8月2日(NASモジュール) | ||
出荷日 | 2016年10月3日(NASモジュール) |